未登録車の完成検査とは?ディーラー納車前に知っておきたい基本知識

新車

新車の購入時に「未登録車」や「完成検査」といった言葉を聞いて不安になる方も少なくありません。特に、納車前に完成検査を改めて行うケースでは、「すでに車があるのに、なぜ?」と疑問を持つことも。本記事では、自動車の完成検査と登録の流れについて詳しく解説します。

未登録車とは何か?

未登録車とは、製造は完了しているものの「ナンバープレートの取得」や「車検証の発行」などの登録手続きが済んでいない状態の車両を指します。一般的には、ディーラーの敷地やモータープールに保管されています。

登録前のため公道走行はできませんが、車体そのものは完成しており、車両本体に不具合があるわけではありません。

完成検査とはどういうものか

完成検査は、自動車メーカーが製造ラインの最終段階で実施するもので、ブレーキや灯火類、排ガスなどの性能が保安基準に適合しているかを確認する検査です。これを通過しなければ、自動車として販売・登録できません。

完成検査は通常、製造時に一度実施されますが、登録が遅れると「完成検査の有効期限(9ヶ月以内)」に注意が必要です。この期間を過ぎると再検査が必要になります。

完成検査の期限と再検査のケース

法律上、完成検査から登録までは9ヶ月以内と定められています。未登録のままこの期間を超えると、登録の際に再度完成検査を行う必要があります。再検査はメーカーや正規ディーラーが実施可能です。

たとえば、完成検査が1月に実施され、登録手続きが10月になると9ヶ月を超えるため、再検査が必要になります。これにより登録が遅れるケースもあるため、事前に確認が重要です。

「車が店にある」=完成検査済みとは限らない理由

車両がディーラーに到着していても、それが即「登録できる状態」かどうかは別問題です。前述のように、完成検査の有効期限が迫っていたり、特別仕様車や輸入車でメーカー側で再確認が必要な場合もあります。

また、販売店の事情により納車時期を調整していることもあり、その間に検査期限が近づいているケースも考えられます。

完成検査を再度行うことは普通にあることか?

結論として、完成検査を再実施することは決して珍しいことではありません。登録のタイミングや車両の輸送状況、販売店の在庫管理によっては、よくある手続きの一つです。

むしろ法令に則った適切な処理がされている証でもあり、ユーザーとしては安心して納車を待ってよい状況と言えるでしょう。

まとめ:未登録車の完成検査は「適切な手順」の一部

未登録車の完成検査は、車両の安全性や品質を保証するための大切な工程です。検査の再実施は例外的なことではなく、登録までの流れの中で通常起こり得る対応です。

不明点がある場合は、遠慮なく販売店に問い合わせて、完成検査日や再検査の有無を確認しましょう。理解が深まることで、納車までのプロセスを安心して待つことができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました