原付バイク「レッツ2」が走行中に突然エンジンが止まり、セルやキックでも始動しないというトラブルは珍しくありません。この記事では、できるだけお金をかけずに原因を特定し、解決するためのポイントを詳しく解説します。
セルが回るのにエンジンがかからないときに疑うべき基本要素
セルモーターが「キュルキュル」と回る場合、バッテリー自体は動作していることが多いですが、以下の3つの要素のうちどれかが欠けている可能性があります。
- 燃料(ガソリン)
- 圧縮
- 点火(スパーク)
この3要素のうちどれが欠けていてもエンジンは始動しません。順番に確認していきましょう。
ガソリンが供給されているか確認
まずはタンクにガソリンが入っているか確認しましょう。ガソリンが残っているのに供給されていない場合、以下が原因かもしれません。
- 負圧ホースの劣化・外れ
- 燃料コックの不良
- キャブレター内部の詰まり
長期間放置されたレッツ2は、キャブレター内部でガソリンが腐って詰まっていることが多いです。この場合はキャブレターの分解清掃が必要になります。
スパークプラグを点検する
プラグの劣化やカーボン詰まりも、セルは回るのにエンジンがかからない原因です。次のような手順で確認してください。
- プラグコードを外し、プラグの先端を金属部に当ててセルを回す
- 火花が飛ばない場合:点火系トラブル(プラグ交換、CDI、イグニッションコイル不良など)
- 火花が飛ぶ場合:ガソリン供給の問題の可能性が高い
プラグ交換は1本数百円〜で済むので、真っ先に試してみるべき対処法です。
バッテリーの状態と電圧をチェック
セルが回るからといって安心はできません。バッテリーの電圧が下がっていると、点火に必要な電力が不足することがあります。特に2週間放置後のセル始動は電圧低下が疑われます。
テスターがあれば、エンジンOFF時に12.4V未満、ON時で10V以下なら交換が必要です。
CDIやリレーなど電装系のチェックも視野に
点火系に電圧は来ているのにプラグに火が飛ばない場合、CDIやイグニッションコイルの不良が疑われます。これらの部品は中古パーツでも入手できるため、費用を抑えて交換することも可能です。
また、リレーやヒューズ切れも原因になります。ヒューズボックスのチェックも忘れずに。
キックも効かないときのチェックポイント
セルとキック両方で反応がない場合、以下の可能性があります。
- エンジン焼き付き(最悪の場合)
- 圧縮漏れ(ピストンリング破損など)
- 駆動系の固着
キックが極端に軽かったり重かったりする場合は、専門の整備士に一度点検を依頼するのが安全です。
まとめ:順を追って確認すれば無駄な出費を防げる
レッツ2が突然止まり再始動できない場合、焦らず「燃料」「点火」「圧縮」の順に確認することが重要です。セルが回るということはバッテリーやリレーはある程度生きていると考えられます。
プラグ交換やキャブ掃除、ヒューズ確認など自分でできることから始めて、必要に応じて信頼できるバイクショップに相談しましょう。自分で直せれば数百円で済むことも多く、コスパよく解決できます。
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