スライドドアはファミリー層を中心に高い人気を誇る装備のひとつですが、スバルやマツダといったメーカーではあまり見かけない印象があります。この記事では、スバルとマツダの現行車・過去車の中でスライドドアが採用されたモデルを詳しく解説します。
スバルの現行車にスライドドア搭載車はある?
2025年現在、スバルが国内で販売している車種のうち、スライドドアを搭載したモデルは「シフォン」のみとなっています。シフォンはダイハツ「タント」のOEM供給車で、軽自動車でありながら電動スライドドアを標準装備するなど、使い勝手に優れています。
一方、レヴォーグ、フォレスター、レガシィなどの主力モデルはいずれもスライドドアではなく、一般的なヒンジ式ドアを採用しています。スバルは走行性能や安全性能に注力しているブランドであるため、スライドドアを積極的に展開していない傾向があります。
マツダの現行車にスライドドア搭載車はある?
マツダにおいても、2025年現在のラインナップでスライドドアを採用しているのは「フレアワゴン」です。こちらもスズキ「スペーシア」のOEM供給モデルで、電動スライドドアが装備されており、子育て世代に人気があります。
CX-60やマツダ3、ロードスターなど他の主力モデルは全てヒンジ式ドアを採用しており、マツダもブランドイメージとしてはスポーティさを重視しているため、スライドドアとの相性が薄いといえます。
スバルの過去モデルでスライドドアを採用していた車
スバルでは過去にいくつかのスライドドア搭載車を展開していました。その代表的なモデルが「ディアスワゴン」です。軽ワゴンとしての実用性を重視しており、商用ユースでも人気を集めました。
また「トラヴィック」というモデルも存在しました。これはドイツのオペル・ザフィーラをベースにしたコンパクトミニバンですが、実はヒンジドアで、スライドドアではありません。
マツダの過去モデルでスライドドアを採用していた車
マツダではかつてミニバン市場で積極的にスライドドア車を展開していました。特に「ビアンテ」「MPV」「プレマシー」といったモデルはスライドドアを搭載しており、ファミリーカーとして高い評価を得ていました。
特にMPVはマツダを代表する大型ミニバンとして人気があり、3列シートやパワースライドドアを装備するなど、装備面でも充実していました。これらのモデルは現在生産終了していますが、中古市場ではまだ一定の需要があります。
なぜスバル・マツダではスライドドア車が少ないのか
一つの要因として考えられるのが、ブランド戦略の違いです。スバルは「アイサイト」などの先進安全技術や四輪駆動の安定性に注力しており、ミニバンやスライドドア車の開発には積極的ではありません。
マツダもまた「人馬一体」をキーワードに、走行性能やデザイン性を重視した車づくりを展開しています。そのため、実用性重視のスライドドア車は戦略の中心には据えられていないのです。
まとめ:スライドドア車を狙うなら軽自動車か中古モデルを
現行のスバル・マツダのラインナップにおいて、スライドドア搭載車は限られており、軽自動車のOEMモデルに集中しています。過去にはMPVやビアンテといった選択肢もありましたが、現在は中古車市場での検討が主流です。
スライドドアを重視したいユーザーは、OEM車や過去のミニバンを視野に入れつつ、自分のライフスタイルや使い方に合った車選びを心がけることが大切です。
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