洗車後にサイドミラーの開閉が不調になると、不安に感じるドライバーは少なくありません。特に高圧洗浄機を使用した場合、水分や汚れが可動部に入り込むことで一時的な不具合が起こることがあります。この記事では、サイドミラーの構造や不具合の原因、点検の必要性について解説します。
電動格納式サイドミラーの基本構造
多くの現代車両には、電動で開閉するサイドミラーが搭載されています。これはモーター・ギア・スイッチ・センサーなどで構成されており、ドアの開閉やエンジンON/OFFに連動して動作する仕組みです。
特にミラーの可動部はモーターとギアの連携によって作動しており、これらに異物や抵抗が加わると動作がスムーズでなくなることがあります。
洗車によって起こるトラブルの原因
高圧洗浄機で勢いよく水をかけた場合、ミラーの可動部やモーター部に水分が侵入するリスクがあります。これにより以下のような問題が起こることがあります。
- ギア部への水や砂の侵入
- 配線コネクタ部の接触不良
- 凍結(冬季)による可動制限
また、ミラーを開いた状態で洗うと、内部構造が無防備になり、水分が侵入しやすくなります。
一時的な不具合と回復のメカニズム
今回のように「手で軽く開閉したら直った」というケースでは、軽度の引っかかりや摩擦によるモーターの誤作動だった可能性が高いです。物理的な動作でミラーの可動部分がリセットされ、ギアの噛み合わせが正常化した結果、元通りになったと考えられます。
ただし、水分が残っている状態では再発の可能性もありますので、完全に乾燥するまでは注意が必要です。
整備工場に見せるべきか?判断のポイント
現状でスムーズに動作しており、異音や引っかかりがなければ、急いで整備に出す必要はありません。ただし、以下のような症状がある場合は点検をおすすめします。
- 開閉のたびに異音がする
- 途中で止まるなどの不安定な動作が続く
- 片側だけ動作しない
点検ではミラー内部のギアやモーター、配線コネクタに異常がないかを確認してもらえます。
再発防止のための洗車時の注意点
電動格納ミラーは精密機構があるため、洗車時には以下のポイントに注意しましょう。
- ミラーはできるだけ閉じた状態で洗う
- 高圧洗浄機はミラー部分に直接長時間当てない
- 洗車後は乾燥するまで無理に動かさない
定期的にミラー可動部に潤滑スプレー(シリコン系)を使用するのも効果的です。
まとめ:自然回復した場合も注意を怠らず
洗車後のサイドミラー不具合は、一時的な水分や異物によるトラブルが多く、自然回復するケースもあります。しかし、同じ症状が繰り返される場合は早めの点検が安全です。日常的に丁寧な洗車とメンテナンスを心がけましょう。
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