大学生で実家の住民票を維持しながら、他県のディーラーで中古車を購入するケースは珍しくありません。この場合、「ナンバープレートを実家の県名にしたい」という希望を叶えるには、いくつかの条件と手続きが必要になります。本記事では、実家ナンバーを取得するための要件と、スムーズな手続きの方法についてわかりやすく解説します。
ナンバープレートの地域名はどこで決まる?
ナンバープレートに表示される地域名(地名)は、車の使用の本拠地に基づいて決まります。この「使用の本拠地」とは、実際に車を保管し日常的に使用する場所のことです。
たとえ住民票が実家にあっても、車の保管場所が大学寮のある別の県である場合、原則としてその地名のナンバーになります。
実家ナンバーを取得するための条件とは
ナンバーを実家の県名にしたい場合、以下の条件を満たす必要があります。
- 住民票の住所が実家であること
- 使用の本拠の住所も実家であると証明できること
- 実家の車庫証明を取得できること
これらが揃えば、ナンバー登録を実家所在地で行うことが可能です。ディーラーにその旨を伝えれば、代行手続きも対応してくれることが一般的です。
大学の寮に住んでいても実家ナンバーにできる?
大学の寮に実際に住んでいても、車を実家に保管し、たまにしか使わないというのであれば、「実家が使用の本拠」として通る可能性があります。
一方で、車を大学近辺で日常的に使う場合は、登録地と実際の使用場所が異なることになり、虚偽申請として後にトラブルになる可能性があります。登録住所と車庫証明の所在地が一致していることが、信頼性の高い登録には不可欠です。
車庫証明は誰がどうやって取る?
車庫証明は原則、車を保管する場所を管轄する警察署で申請します。本人が申請することも可能ですが、遠方に住んでいる場合は、ディーラーや行政書士に代行を依頼するのが一般的です。
実家の住所で車庫証明を取るには、保管場所が本人または家族の所有であることを示す書類(土地使用許可証など)が必要になります。家族に協力してもらい、必要書類の手配を進めましょう。
ナンバー登録はどこで?陸運局の手続きポイント
実家の住所を使用本拠として登録する場合、その地域を管轄する運輸支局(陸運局)で登録を行う必要があります。ディーラーに依頼する場合は、登録地を明確に伝えてください。
また、自動車税の納税地もナンバー登録地になります。大学所在地での使用が実態であっても、登録地との整合性が求められる点には注意が必要です。
まとめ:ナンバー取得は「使用実態」と「証明書類」が鍵
ナンバーを実家の県名にするためには、実家での使用実態を証明できることが最も重要です。住民票や車庫証明を整え、ディーラーと連携して手続きを進めることで、希望のナンバーを取得することは可能です。
一方で、実際に日常的に使用する地域と異なるナンバーで登録するのは、違法ではないにせよ慎重さが求められます。使用実態に応じた正確な登録が、後々のトラブル防止にもつながります。
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