マツダ アテンザは、その走行性能とスタイリッシュなデザインで根強い人気を誇る車種です。中でもGG系・GH系(初代〜2代目)アテンザは、スポーティなハンドリングと実用性の両立が魅力とされてきました。今回は「2000ccのマニュアル車は存在するのか?」という疑問を中心に、アテンザにおけるMTの設定やグレード展開、選び方のポイントを解説します。
GG系・GH系アテンザに2000ccのMTは存在する?
結論から言えば、2000ccエンジン(LF-VE)を搭載したGG/GH系アテンザには、基本的に純正でのマニュアルトランスミッション(MT)の設定はありません。当時の日本仕様でMTが用意されていたのは、主に2.3L(L3-VE)搭載モデルや、一部欧州仕様に限られていました。
スポーツグレード「アテンザスポーツ」なども、2000ccモデルはAT(オートマ)仕様がほとんどで、MTを求める場合は2.3L以上の上級モデルを選ぶ必要がありました。
なぜ2000ccのMT設定が存在しなかったのか?
当時のマツダは「スポーティな走り」を重視しながらも、排気量や装備に応じて差別化を行っており、走行性能をより強く打ち出すグレードには2.3Lを採用する傾向がありました。そのため、2.0Lモデルは主にファミリーユース向けとして、快適性や燃費重視のAT仕様が主流でした。
また、当時の日本市場におけるMT需要は限られていたため、ラインナップを簡素化するという意図もあったと考えられます。
排気量と税金のバランスに注目するなら
排気量2.3Lと比べて2000ccクラスは自動車税が若干安くなります(例えば年額で34,500円 vs 39,500円など)。「走り」よりも「維持費」や「実用性」を重視するユーザーにとっては、2000ccは合理的な選択と言えるでしょう。
ただしMT車にこだわる場合は、少し税金が高くても2.3Lグレードを視野に入れることで、より運転の楽しさを味わえる選択肢が広がります。
ランティスや初代アテンザのような魅力を求める人へ
かつてのランティスやアテンザスポーツのような5ドアクーペ風のスタイリングや走行性能を求める方には、GG系アテンザスポーツ23S(2.3L MT)などがおすすめです。中古車市場でも探せば出てくる可能性があり、意外とリーズナブルに手に入ることもあります。
一方で2000cc+MTという絶妙な構成を求めるのであれば、マツダ車ではアクセラスポーツ(BL系 20S MT)など他車種も視野に入れると選択肢が広がります。
3代目以降のアテンザとMT設定
3代目アテンザ(GJ系)では、国内モデルのMT設定は廃止され、ATのみの展開となりました。なお、海外向けマツダ6では一部グレードにMT設定が残っていましたが、日本国内での導入はありませんでした。
またデザイン面では、「ナマズの口」と称されるように好みが分かれるフロントフェイスも話題となりました。
まとめ:2000cc+MTを求めるなら視野を広げて選ぼう
GG/GH系アテンザの2000ccモデルには、基本的にMT設定がなかったものの、2.3Lモデルや他車種を含めて探すことで、魅力的な選択肢が見つかる可能性は十分にあります。税金と走行性能のバランスを見極めながら、納得のいく1台を選ぶための参考になれば幸いです。
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