エアコンオイルガス注入後に冷えなくなった原因と対処法|自動車エアコンのトラブルを徹底解説

車検、メンテナンス

車のエアコンは夏場の快適なドライブに欠かせない機能ですが、オイルガス注入後に急に冷えなくなってしまうというトラブルが発生することもあります。この記事では、エアコンが効かなくなった際に考えられる原因と具体的な対処法について、わかりやすく解説します。

エアコンオイルガス注入とは?

エアコンオイルガスとは、冷媒(ガス)に添加することでエアコンシステム内部の潤滑や密閉性の向上を目的とした添加剤です。オイルガスを入れることで、コンプレッサーの焼き付き防止やエアコンの寿命延長につながることもあります。

しかし、正しい手順で注入しなければ、かえって不具合の原因になることもあるため注意が必要です。

オイルガス注入後に冷えなくなった原因とは

  • 1. ガスの過充填:冷媒ガスやオイルの入れすぎは、冷却効率を低下させる原因になります。特に過充填はコンプレッサーへの負荷を高め、逆に冷えなくなることがあります。
  • 2. コンプレッサーの不具合:オイルガス注入の際、すでにコンプレッサーに劣化や故障があった場合、注入が引き金になって動作不良を起こす可能性があります。
  • 3. エア混入:注入作業時にエア(空気)が混入すると、冷媒の循環に支障が出て冷えなくなることがあります。
  • 4. ガス漏れ:注入後にエアコンが冷えなくなった場合、システム内に微細なガス漏れがあり、圧力が不足している可能性があります。

症状別チェックポイントと診断方法

まずは以下の症状から、状態を把握しましょう。

  • ・配管が冷たくない:ガスが循環していない、または圧力不足が考えられます。
  • ・ACスイッチを入れてもコンプレッサーが作動しない:電装系(リレーやヒューズ)やコンプレッサー本体の故障の可能性があります。
  • ・吹き出し口の風がぬるい:ガス不足、コンプレッサー不良、エキパンの詰まりなどが原因です。

最も確実な方法は、エアコンガスの圧力測定や配管温度の測定を行うことです。整備工場では専用のゲージで高圧・低圧を確認し、適切な診断が可能です。

自分でできる初期対応と注意点

DIYでの対応には限界があるものの、以下のポイントを確認することは可能です。

  • 注入したオイルガスの種類や容量が適切だったか確認
  • ヒューズが切れていないかチェック
  • エアコン作動時にエンジン音やアイドリング回転数に変化があるか観察

ただし、冷媒やオイルは精密な管理が必要なため、自己判断での過剰な再注入は避けましょう。

整備工場での対応と費用の目安

冷却不良の原因特定には、整備工場での点検が最も確実です。点検費用は2,000〜5,000円程度から可能で、修理が必要な場合は部品や作業内容によって金額が大きく変わります。

たとえば、ガス補充だけなら5,000〜10,000円程度、コンプレッサー交換では50,000〜100,000円以上かかるケースもあります。正確な見積もりを出してもらうことが大切です。

まとめ:原因を見極めて無駄な修理を避けよう

エアコンが冷えなくなった原因は、ガスの過充填やコンプレッサーの故障など多岐に渡ります。自分での判断が難しい場合は、専門の整備工場で点検してもらい、確実な原因を見極めることが肝心です。

間違った対応で症状を悪化させることを防ぐためにも、DIYは慎重に。プロの力を借りて、安全かつ快適なカーライフを維持しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました