ホンダのCB400スーパーフォア(通称CB400SF)は、その扱いやすさと高性能で長年にわたり多くのライダーに愛されてきたバイクです。特に「スペック3」は中型バイクとして完成度が高く、教習車としても採用されるほどの信頼性を誇ります。そんな人気モデルが中古市場で60万円台と安価に販売されているのを見て、「なぜこんなに安いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。本記事では、CB400SFスペック3が格安で販売される理由と、中古車選びで気をつけたいポイントについて詳しく解説します。
CB400SFスペック3の中古価格相場を把握する
CB400SFスペック3の中古相場は、年式や走行距離、整備状態によって変動します。特に人気が高かったモデルだけに、保存状態が良ければ80万〜100万円を超える個体も珍しくありません。
それにも関わらず、走行距離5万キロで乗り出し60万円台というのはかなりの低価格。価格が安いということは、何らかの理由があると考えるのが自然です。
価格が安くなる主な理由
- 走行距離が多い:5万キロはバイクとしては中〜多走行に分類され、エンジンやサスペンションの劣化が始まる時期です。
- 年式が古い:スペック3は2003〜2007年頃のモデルが中心で、2020年代から見ると約20年前のバイクになります。
- 消耗部品の交換が必要:チェーン、スプロケット、ブレーキパッド、タイヤなどに寿命が来ていると、追加費用が発生します。
- 保証・整備内容の違い:販売価格に点検整備や保証が含まれていない場合、安く見えて実は割高になることも。
メインフレーム修正歴なしでも安心できない理由
販売店の記載で「フレーム修正歴なし」とあっても、事故歴がゼロという意味ではありません。外装の交換や転倒歴、細かな損傷は見逃されることもあります。
また、バイクの転倒はフレームを曲げなくてもエンジンマウントやステム周りに影響を及ぼすこともあるため、実車確認や試乗は欠かせません。
実際にあった事例とその注意点
例えば、走行距離6万キロのCB400SFが55万円で売られていたケースでは、クラッチ滑りやラジエーターの滲み、フォークのオイル漏れが見つかり、修理費に20万円以上かかりました。
このように購入後に整備費用が嵩むと、トータルで考えたときに「お買い得」ではなくなってしまう可能性があります。
中古バイク選びで見るべきポイント
- 整備記録や点検記録の有無
- エンジン音や始動性、オイル漏れのチェック
- ハンドルやステップのゆがみ
- タイヤの山やブレーキパッド残量
- 保証・返品ポリシーの確認
とくに個体差が出やすい中古車市場では、こうした点を一つひとつ確認することでリスクを軽減できます。
まとめ:安さの裏には理由がある。納得できる状態の一台を選ぼう
CB400SFスペック3が60万円で販売されている場合、それは決して「掘り出し物」とは限りません。走行距離、年式、整備状態、保証内容など総合的に判断することが大切です。
もし長く安心して乗りたいと考えるなら、少し高くても状態の良い個体を選ぶことをおすすめします。そして、購入前には必ず現車確認と納得のいく説明を受けましょう。
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