車の電装品において、リレーやスイッチを使った制御は非常に便利ですが、時折「チャタリング」という現象が発生します。特に、ドア連動やスモール連動でLEDが点灯する際にリレーがジーと音を立てることがあります。この記事では、エーモンのコンパクトリレー5極(3234)を使った際のチャタリング現象の原因と、整流ダイオード(1555)を使った解決方法について解説します。
1. チャタリングとは何か?
「チャタリング」とは、リレーが正しく接続されていないか、電流が不安定な場合に発生する現象で、リレーの接点が何度も開閉を繰り返すことを指します。これが原因で、リレーからジーという音が聞こえたり、接続が不安定になったりします。
車の電装品においては、電気信号がスムーズに流れないことが多いため、適切な対処をしないとリレーが故障することもあります。
2. 整流ダイオード(1555)の役割と使用方法
整流ダイオードは、電流が一方向にしか流れないようにする部品で、主に「逆流」を防ぐために使われます。リレーのコイル部分に整流ダイオードを取り付けることで、チャタリングを防ぎ、リレーの動作が安定することがあります。
具体的には、整流ダイオードをリレーのコイル部分に並列で接続することで、逆流する電流を防ぎ、リレーが正常に動作するようにします。これにより、ジーという音を防ぐことができます。
3. 回路設計のポイント
チャタリングを防止するためには、リレーのコイル部分に適切にダイオードを取り付けることが重要です。エーモンのコンパクトリレー5極(3234)を使用する場合、ダイオードをコイル端子に並列で接続します。この時、ダイオードの極性に注意し、正しい方向で取り付けることが大切です。
具体的な接続方法は、整流ダイオードのアノード(+)をリレーの常時電源に、カソード(-)をドア連動線に接続します。この接続方法を守ることで、電流の逆流を防ぎ、チャタリング現象を解消することができます。
4. その他の注意点
リレーの動作が安定しない場合、ダイオードの取り付け方法を再確認することが重要です。また、車の電装品の配線がしっかりと接続されているか、他の部品に不具合がないかも確認しておくことをおすすめします。
さらに、リレーを使用する際は、その容量が車両の電装品の要求に合っているかを確認することも大切です。容量が不十分だと、リレーが過負荷になり、故障の原因となることがあります。
5. まとめ
エーモンのコンパクトリレー5極を使用した際のチャタリング現象は、整流ダイオードを適切に取り付けることで解消できます。リレーにダイオードを並列に接続し、逆流を防ぐことで、リレーの動作を安定させ、ジーという音を防ぐことができます。車の電装品は細かな調整が必要なので、接続方法や部品の選定に注意しながら作業を進めていきましょう。


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