電光ナンバー(LEDナンバープレート)はなぜ見かけなくなったのか?減少の理由と今後の動向を解説

新車

かつて一部のタクシーや事業用車両などで見かけた電光ナンバー(LEDナンバープレート)。最近ではその姿をあまり見かけなくなったという声が多く聞かれます。本記事では、電光ナンバーが普及せずに減少傾向にある理由や、今後の動向について詳しく解説します。

そもそも電光ナンバー(LEDナンバープレート)とは?

電光ナンバーとは、ナンバープレートの文字をLEDなどで発光させることで夜間の視認性を高めた特殊仕様のナンバープレートです。2007年頃から一部地域で導入され、特に夜間走行の多いタクシーや運送車両などで採用されていました。

一般車両にも一部許可されるケースはありましたが、装着には一定の制限や基準が存在し、広く普及するには至りませんでした。

見かけなくなった主な理由

電光ナンバーが衰退した最大の理由は、LED表示による技術的課題と法規制の壁にあります。以下の点が特に影響しました。

  • 発光による視認性向上の一方で、「ナンバーが読みにくい」「明るすぎる」などのクレームが発生
  • 道路運送車両法に基づく表示様式の厳格化により、認可制に移行
  • 2020年の制度改正により、一定の基準を満たさないLEDナンバーは使用不可となった

特に2020年以降は、旧来のLEDナンバーを更新せず廃止するケースが増加しました。

現在装着できる「光るナンバー」はどんなもの?

現在でも一部の「図柄入りナンバープレート」には、LEDバックライトで周囲が発光するタイプがあります。ただし、これは文字そのものが光る電光ナンバーとは異なり、あくまで装飾性と視認性の向上を目的としたものです。

国土交通省公認の図柄入りナンバーは、一定の条件のもとで現在も選択可能です。

技術的制約と整備コストも普及を妨げた

電光ナンバーは導入時の費用が高く、交換や修理に手間がかかるという点もネックとなりました。バッテリーや電装系への追加負担、断線や故障時の対応コストも考慮すると、継続利用のハードルは高めでした。

結果として、一般利用者にはあまり魅力を感じられず、一部の業務用途でも更新を機に通常ナンバーへ戻すケースが相次いだのです。

一方で一定の人気は残っている?

カスタムカーイベントや旧車愛好家の中では、今でも「懐かしい装備」として一部人気があります。ただし、現行の道路運送車両法の下では新規取得が困難なため、合法的に使用できる車両は限られます。

また、国土交通省の規制対象となるため、無許可の電光ナンバー装着は違法となる可能性もあります。

まとめ:電光ナンバーはほぼ姿を消したが理由がある

かつて注目を集めた電光ナンバーですが、法規制の強化とメンテナンス性の問題により、現在ではほとんど見かけなくなりました。今後も合法的な新規導入は難しく、普及が再燃する可能性は低いと見られます。

現在では「図柄入りナンバープレート」やEV向けの発光型ナンバーが主流となりつつあり、時代とともにナンバープレートの形も変化しているのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました