車検時に提示されるブレーキパッドの残量について、業者によって「今すぐ交換が必要」と言われたり「次の車検まで大丈夫」と言われたりすることがあります。今回は残量4.2mmのケースをもとに、どちらの判断が妥当か、交換時期をどう見極めるべきかを解説します。
ブレーキパッドの交換基準とは?
一般的に、ブレーキパッドの交換目安は3mm〜4mm以下と言われています。新品の厚さは8〜10mm程度で、走行距離や運転スタイルによって減り方は大きく異なります。
4.2mmという残量は、「交換を検討すべきボーダーライン」とされています。業者によって「ギリギリ大丈夫」と見るか、「安全を見て交換」と判断するかで対応が分かれるのはこのためです。
A社とB社の判断が分かれる理由
A社が「次の車検まで持たない」と判断したのは、おそらく安全性を最優先にしているためです。特に15年落ち・7万km走行という条件では、ブレーキ周辺の劣化リスクも考慮する傾向があります。
一方、B社が「まだ使える」と判断したのは、現時点での走行に支障がなく、コストを抑える提案を優先したと考えられます。業者ごとにメンテナンス方針に差があるのは珍しくありません。
交換の判断に迷った時のチェックポイント
- 月間の走行距離:走行が多いなら交換を検討
- 前回交換時期:2万〜3万kmごとの交換が目安
- 異音や制動力の低下:症状があれば即交換
- ディーラー・第三者の意見も聞く:セカンドオピニオンを活用
安全性を優先するなら「少し早めの交換」が無難ですが、費用を抑えたい場合は様子見も選択肢となります。
実際の事例:4mmで2年後に交換したケース
あるユーザーは、4.0mmの残量で「あと2年は乗れます」と言われ、そのまま様子を見たところ、1年半後に残り2.5mmとなり、次の点検で交換しました。定期的に点検して状態を確認していれば、4mm前後でも急を要しない場合もあるのです。
ただし、急な走行環境の変化や長距離運転をする場合には、交換しておく方が安心です。
まとめ:最終判断は「使用状況」と「安全優先度」で
ブレーキパッドの残量4.2mmは、交換するか様子を見るか、判断が分かれる絶妙なラインです。A社とB社の見解はどちらも理解できます。
ご自身の走行距離や安全への意識、予算などをもとに最適な選択をすることが大切です。不安があれば別の整備士やディーラーに相談するのも良い方法です。
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