トヨタ・ランドクルーザー70(ランクル70)のオイル交換で、下抜きではなく“上抜き(レベルゲージから吸引する方法)”をカーショップなどで見かけた方もいるかもしれません。本記事では、旧ランクル70における上抜きの可否や注意点、実例をもとに解説します。
上抜きとは?その仕組みと一般的なメリット・デメリット
上抜きは、オイルパンのドレンを外さず、レベルゲージの穴からチューブを差し込んで吸引する方法です。メリットとしては作業が簡単・手が汚れにくい点がありますが、一方で廃油パンの底部に溜まる古いオイルや汚れを十分に除去できないことが多く、完全な交換とは言い難い方法です。([参照])
ランクル70で上抜きは難しい理由
ランクル70では、レベルゲージの通る穴がオイルパンの底部まで届かず、残油やスラッジを吸引できないケースが多いようです。実際、オイルポンプ付きのホースで上抜きを試しても届かず断念し、結局下抜きに切り替えた報告もありました。([参照])
オイルが黒いままでレベルゲージ確認された時の意味
交換直後でもレベルゲージで見えるオイルが黒い場合、それは新旧オイルが混ざっている可能性があります。上抜き交換では完全に古いオイルを除去できないため、真っ黒な状態が残りやすく、エンジン保護の観点から好ましくありません。
下抜きが推奨される理由
メーカー指定通り下抜きでドレンを外して完全に排出する方法は、オイルパン内の汚れをしっかり流し出すことができ、安全性・性能維持の観点からも推奨されています。旧ディーゼル車においては、より頻繁な交換やフィルター交換と併せて推奨される方法です。([参照])
おすすめの交換頻度と注意点
- ランクル70のディーゼル車では、走行距離に応じて12ヶ月または2万kmごとに下抜き交換が推奨。自身は3,000~5,000kmで頻度高めの交換をする派と語るユーザーもいます。
- DIYでも安全な平坦な場所で作業し、ドレンワッシャーの交換を忘れず、交換後はレベルゲージで規定量を確認すること。
まとめ:ランクル70で上抜きは避けるべき選択
結論として、ランクル70のような旧型ディーゼル車では上抜き交換は「残油やスラッジが取り切れず、結果的に汚れたオイルが残る」危険性が高いため、おすすめできません。
もしショップで上抜きが行われていて気になる場合は、正規の下抜きへ切り替えるよう、依頼時に確認するのが安心です。
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