E51エルグランドの純正ホーンは、年式やグレードによって微妙に音色や型式が異なります。特に前期型に独特の深みのある音を魅力と感じる人は多く、他車に流用したいというニーズも少なくありません。本記事では、前期・中期・後期の違いや、ホーン交換時の注意点について詳しく解説します。
E51エルグランド前期型純正ホーンの特徴
2002年〜2004年頃までの前期型E51エルグランドは、低めで柔らかい音色が特徴です。多くは日産純正のデュアルトーンホーン(高音500Hz前後・低音400Hz前後)を採用しており、共鳴感が強く高級感を演出します。
内部構造や音の響き方が後期型と異なるため、同じ周波数でも耳に届く印象はかなり違います。特に防音材の厚さや取り付け位置が音質に影響しており、前期型の音色が「厚みのある響き」と感じられる要因となっています。
中期・後期型との違い
2004年のマイナーチェンジ以降、中期・後期型ではホーンの型式や取り付けブラケットの形状が一部変更されました。周波数自体は似ていますが、音の立ち上がりや余韻が異なり、ややシャープで軽快な印象になります。
この違いは日産側の部品調達先や設計変更によるもので、コストダウンや耐久性向上が目的と考えられます。そのため、前期型特有の丸みのある響きを再現するには、同じ型式のホーンを流用するのが望ましいです。
ホーン型式の確認方法
純正ホーンの型式は、部品番号や刻印で確認できます。前期型の場合は「25620-****」のような日産純正部品番号が割り当てられており、ヤフオクや中古パーツ店で探す際の手がかりになります。
購入前には現物写真や出品者への問い合わせで型式刻印や年式適合を確認することが重要です。後期型のものを取り付けても物理的には装着できますが、音色の再現性は低くなります。
流用時の注意点と取り付け方法
前期型ホーンをC26セレナや他車種に流用する場合、取り付けブラケットや配線カプラー形状が異なることがあります。その場合は、変換カプラーや加工が必要になるため、DIY経験者であっても作業手順を事前に確認しておくことが大切です。
また、車検適合を考慮するなら、音量(dB)や周波数帯が保安基準を満たしているかをチェックしましょう。純正品であれば基本的に問題ありませんが、年式による差異は考慮が必要です。
まとめ
E51エルグランドの前期型ホーンは、その独特の音色で根強い人気がありますが、中期・後期型では音の質感が変化しています。もし前期型特有の響きを求めるなら、同一型式のホーンを探すのが最善です。流用時は取り付け形状や配線適合を確認し、安全かつ確実に装着しましょう。
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