GX100クレスタは90年代後半のトヨタ車の中でも人気の高いセダンであり、愛好者の間ではカスタムベース車としても注目されています。中でも“2灯式ヘッドライト”を“3灯化”したいというニーズは根強く、ドレスアップや夜間視認性向上の目的で検討する方も少なくありません。この記事では、GX100クレスタのヘッドライトを3灯化する方法と注意点を詳しく解説します。
GX100クレスタ純正ヘッドライトの基本構造
GX100クレスタの純正ヘッドライトは、基本的に1灯側にロービームとハイビームを兼用する2灯式構成になっています(左右で合計4灯)。この構成は見た目がシンプルでコストも抑えられていましたが、近年のカスタムトレンドとしては3灯構成(ロービーム、ハイビーム、ポジションやフォグ)への変更が人気です。
特に90マークIIやチェイサーの一部グレードでは3灯式ヘッドライトが存在しており、それらの流用も視野に入れることが可能です。
3灯化に必要なパーツと選択肢
ヘッドライトを3灯化するためには、主に以下のパーツが必要となります。
- 3灯構成のヘッドライトユニット(チェイサー純正や社外品を流用)
- 専用のバルブ(例:H1、H3タイプなどユニットに応じたもの)
- 変換ハーネスまたは自作配線
- リレーキット(ハイビームの制御を正しく行うため)
人気の流用先としては、JZX100チェイサーや90マークIIの3灯ユニットがあります。社外品であればクリスタル仕様やプロジェクター付きも選択可能です。
配線作業の概要と注意点
3灯化では、ヘッドライトごとにロービーム・ハイビーム・ポジション(またはフォグ)を独立して配線する必要があります。具体的には以下のような作業が発生します。
- 純正ヘッドライトコネクターから電源を取り出す
- 不足している配線を新たに追加(ギボシやカプラー使用)
- ハイビームインジケーターが正常作動するようにリレーやダイオードで調整
※注意:適切な配線処理を行わないと、ハイビームとロービームが同時点灯しない、インジケーターが点灯しないなどの不具合が起こる可能性があります。自信がない方はプロショップでの施工をおすすめします。
実例紹介:JZX100チェイサー用3灯ユニットを流用したケース
あるオーナーは、JZX100チェイサー後期の3灯ヘッドライトを入手し、GX100クレスタに装着しました。取り付けには若干の加工が必要でしたが、ボルトオンに近い形で装着が可能でした。
配線については、ヘッドライト裏に追加配線を自作し、リレーを介してハイビーム制御を行う構成。加工内容としては。
- 純正配線からロービーム・ハイビーム・ポジションを分岐
- 社外H1/H3用のカプラーを自作ハーネスに接続
- ボディ側の一部ブラケット穴位置を加工
結果として、純正風の3灯ルックでありながら、夜間の視認性も向上。非常に満足度の高いカスタムになったとのことです。
保安基準と車検への影響は?
ヘッドライトの構成変更は、光軸や明るさ、色温度などが保安基準を満たしていれば合法ですが、構造変更に該当する場合があります。
- 光軸の調整が適切でないと車検NG
- ポジションランプの色(白または淡黄色)でなければNG
- ハイビームインジケーターが正常に点灯する必要あり
心配な場合は、車検対応品として販売されている3灯ユニットや、車検実績のあるプロショップを活用すると安心です。
まとめ:GX100クレスタの3灯化は魅力的なカスタムだが慎重に
GX100クレスタのヘッドライト3灯化は、ドレスアップと実用性を兼ね備えた魅力的なカスタムです。ただし、作業には配線知識と技術、そして保安基準への理解が求められます。
ユニット選びや施工方法を誤らなければ、見た目にも機能にも優れた仕様に仕上げることが可能です。DIYで挑戦する際は十分な準備と確認を行い、必要に応じて専門店のサポートも活用しましょう。
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