クラウンはトヨタを代表する高級セダンで、20系(S200系)には「ロイヤル」と「アスリート」という2大グレードが存在します。初めての車にクラウンを選ぶというだけでも素敵な選択ですが、「本当はアスリートが欲しいけど、見つからずロイヤルを検討中」という方も少なくないはず。この記事では、20系クラウンのロイヤルとアスリートの違い、ロイヤルを選ぶ価値などを多角的に解説していきます。
ロイヤルとアスリート、基本の違いをおさらい
まずは基本的な違いを整理しましょう。
項目 | ロイヤル | アスリート |
---|---|---|
外観デザイン | 落ち着いた高級感 | スポーティで精悍 |
乗り心地 | 柔らかめで快適 | 硬めで走り重視 |
エンジン設定 | 2.5L・3.0L(V6中心) | 2.5L・3.5L(直噴・ハイパワー) |
足回り | コンフォート重視 | スポーツサスペンション |
ユーザー層 | 落ち着いた層・年配層 | 若年層・走り好き |
つまり、見た目や走行フィールの「キャラクター性」が大きく違うため、好みによって向き不向きが分かれるのです。
「アスリートが好き」ならこだわる価値はある?
アスリートは走行性能にこだわりたい人や、スタイリッシュな見た目を重視する人に人気があります。黒系のボディカラーにスモークテール、18インチホイールなどが標準装備のグレードもあり、存在感は抜群です。
走りも良く、3.5Lエンジン搭載モデルならV6のパワー感とスポーツサウンドが楽しめます。中古市場でも人気があり、球数は少ないものの、状態の良い個体を見つければ満足感は非常に高いです。
そのため、「ずっとアスリートが欲しかった」という思いが強いなら、もう少し時間をかけて探すという選択肢も大いにアリです。
ロイヤルも魅力的?妥協ではなく選ぶ価値がある理由
一方で、ロイヤルは「妥協モデル」とは言えません。むしろ高級セダンとしての完成度はアスリート以上という意見もあります。特に以下の点でロイヤルは優れています。
- 内装の質感が上質:木目パネルや本革シートの質感が高い
- 乗り心地が非常にマイルド:長距離移動でも疲れにくい
- 玉数が多く価格も安定:状態の良い車両が手に入りやすい
特に白のロイヤルは清潔感があり、中古市場でも程度の良い個体が多く、初めてのクラウンとしては安心感のある選択です。
維持費・カスタムの自由度で考える
アスリートはスポーツサスや大径タイヤが採用されていることが多く、タイヤ交換や足回りの修理費が高くつく傾向があります。一方ロイヤルは標準的なセッティングで維持費が抑えやすいです。
また、ロイヤルを購入後にアスリート風のカスタム(ホイール交換・エアロ取付・スモーク加工など)を楽しむ方も多く、自分好みに育てていく楽しみもあります。
「どうしてもアスリートじゃなきゃ嫌だ」というわけでなければ、ロイヤル+カスタムというのも現実的な選択肢です。
まとめ:自分の優先順位を明確にすれば後悔のない選択に
20クラウンの「ロイヤル」か「アスリート」かは、見た目・走り・快適性・価格・手に入りやすさなど、どこに重きを置くかで最適解が変わります。
憧れのアスリートをじっくり探すも良し、状態の良いロイヤルを賢く選んでカスタムで仕上げるも良し──どちらも20クラウンという名車であることに変わりはありません。
どちらを選ぶにしても、後悔しないためには「自分の使い方や好みに合っているか」を見極めて選ぶことが大切です。
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