長年乗り続けた愛車に愛着を持つ一方で、ディーラーからの「そろそろ買い替えを」という提案に戸惑う方は少なくありません。今回は、20年以上経過した車の車検や部品供給の現実、そして本当に買い替えるべきかどうかの判断材料について解説します。
ディーラーが「部品がない」と言う背景とは?
自動車メーカーは一定期間(通常10年程度)を過ぎると補修部品の製造を終了します。これにより、古いモデルの部品供給が難しくなるのは事実です。
ただし、ディーラーが「もう部品が手に入らないかもしれません」と言うのは、必ずしも“今すぐ危険”という意味ではなく、“先々で手配が困難になる可能性”を示唆していることが多いのです。
20年超えの車を維持する実例も多数存在
実際に、20年以上前の車を維持して乗っている方は多数います。旧車愛好家やレストア業者の支援を受けながら、30年以上乗り続ける例も存在します。
例:所ジョージさんがCMで紹介するような車両は、年式が古くても状態が良ければ十分現役で走行可能です。整備履歴がしっかりしていれば車検も通るケースが多いです。
本当に部品がなくなるとどうなる?
部品が欠品すると、修理に時間がかかる、もしくは中古部品・リビルト品で代替する必要が出てきます。特に電装系や内装部品は希少化しやすく、事故時の修復費用が高くなりがちです。
一方で、エンジン・足回り・ブレーキ系といった主要部品は流通量が多く、汎用品で代用できることもあります。専門の整備工場では独自ルートで部品調達する場合もあります。
整備工場とディーラー、対応の違い
ディーラーは純正部品に依存しているため、在庫終了=修理不能となりがちです。一方で街の整備工場や旧車専門業者では、中古部品や流用でメンテナンスが可能なケースも多くあります。
「ディーラーでは無理」と言われた修理も、別の整備業者で対応可能だったという事例もあります。選択肢を広げて相談するのがおすすめです。
買い替えを判断する3つのポイント
- 修理費用と車両価値のバランス:今後数年で大きな修理費用が見込まれる場合は、買い替え検討も現実的です。
- 部品供給の見通し:メーカーの補修部品供給終了情報を確認して、残りの供給年数を把握しましょう。
- 用途と走行距離:年間の走行距離が少ない場合、故障リスクも低く、まだまだ乗れる可能性も。
まとめ:愛車との付き合い方を見直すチャンス
ディーラーの提案は、車の寿命に対するひとつの目安ですが、絶対的な判断ではありません。部品供給の可否、整備履歴、使用状況を総合的に判断したうえで、「本当に買い替えが必要かどうか」を自分自身の価値観で判断することが大切です。
車への愛着と経済的な合理性を両立させる選択をすることで、後悔のないカーライフを続けることができます。
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