HONDA PCX160のPGM‑FI警告灯が点灯?原因と対策を整備士視点で解説

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HONDA PCX160でPGM‑FI(FI警告灯)が点灯したときに「何が原因?」「どう対応すべき?」と迷う方向けに、一般的に多く見られる原因を整理して、実例や具体的な対処法まで分かりやすく解説します。

PGM‑FI警告灯の役割と基本知識

PGM‑FI警告灯はエンジン制御ユニット(ECU)が異常を検知したことを示すランプで、点灯したら“何らかの異常が発生している”サインです。

Hondaのサービスマニュアルでは、「走行中に点灯した場合は速度を落とし、できるだけ早く整備店で点検を」推奨されています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。

① バッテリー電圧の低下による誤検知

半年以上放置した場合、バッテリーは大きく電圧が落ちやすく、12.5Vを下回るとFI警告灯が点灯する事例が多く報告されています :contentReference[oaicite:1]{index=1}。

実例:他のホンダ車でも「バッテリー電圧が12.5V以下で、しばらく走ると点灯→バッテリー充電で消灯」というパターンは非常に典型的。

② 古いガソリン・未使用による燃料系トラブル

半年以上前のガソリンは成分が劣化し、注入口やインジェクターノズルが詰まりやすくなります。これもFI警告灯点灯の原因に。

他車種の事例でも「古い燃料でアイドリング不調→FI警告灯点灯」という報告があります :contentReference[oaicite:2]{index=2}。一度燃料を入れ替えるのは有効です。

③ センサーやコネクタ接触不良

半年以上オイル交換をしていない場合、車体内部が汚れや水滴によって接点不良を起こすことがあります。

また、長期放置・振動等によりECU周辺やセンサー配線が緩んだり、ピンが折れかけたりすることも多いです :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

実例:スピードセンサー接触不良でFI警告灯が点灯し、再接続で解消した事例も。

④ 放置によるキャブ不調ではなくインジェクタ不具合

バイク素人の方はキャブ車のイメージが強いかもしれませんが、PCX160はFI(燃料噴射)です。

そのため、インジェクターやセンサー類の汚れ・劣化・接触不良による不調でFI警告灯が点くことが非常に多いという点は覚えておいてください。

優先すべき対処手順(実行しやすい順)

  1. バッテリー電圧(12.5V以上か)を確認し、充電または交換。
  2. 半年以上前の燃料は抜き替え、新しいガソリンに。
  3. スパークプラグとエアクリーナーの点検・清掃。
  4. ECUやセンサー配線周りのコネクト緩み・腐食の確認。
  5. FI警告灯が消えない場合はディーラー診断で故障コード確認を依頼。

具体的な実例を交えて

・半年放置後、バッテリーが弱くてFI警告灯点灯→充電後は消灯。

・古い燃料のままアイドリング不安定→ガソリン交換で解消。

・洗車後に水がセンサーに入ってFI警告灯が点灯→水が蒸発して復旧。

まとめ:最も多い原因はどれ?

頂いた条件(数ヶ月放置・古いガソリン・未交換オイル)は、バッテリー電圧の低下燃料劣化によるインジェクタ・燃料系不調が最も多い組み合わせです。

まずはバッテリーと燃料をリフレッシュして、警告灯が消えればひとまず安心。そしてその後に配線やセンサー、場合によってはコード確認…という順で進めましょう。

▶︎ 除去できない場合は診断コード確認を!

FI警告灯が消えない場合、ECUに記録された故障コードの読み取りが必要です。ホンダディーラーやFI診断機器で「PGM‑FIコード確認」を依頼してください。

それによって「MAPセンサー」「O2センサー」「インジェクター不良」「配線断線」など具体的な原因を特定できます。

まとめ

HONDA PCX160でPGM‑FI警告灯が点灯した場合、まず疑うべきは「バッテリー電圧低下」と「古いガソリンによる燃料系問題」。いずれかの改善で多くのケースが解決します。

まずはバッテリーの電圧チェック→充電や交換燃料の交換を実行し、それでも消えない場合は配線チェックやディーラーでの診断コード確認へ進みましょう。

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