マツダ・アクセラBM系にお乗りの方で、純正ハロゲンヘッドライトからLEDバルブへの交換を検討している方は多いでしょう。しかし、単にバルブを交換するだけでは本来の性能や調整機能が正しく働かないこともあります。本記事では、アクセラBMでLEDバルブへの交換や純正LEDユニットへの換装時の注意点を解説します。
純正ハロゲン車に社外LEDバルブを装着した場合の光軸調整
アクセラBMの純正ハロゲン仕様には、ヘッドライトの上下を調整するレベリングノブが装備されています。このノブは物理的にハロゲンユニットと連動して動作する仕組みで、社外LEDバルブに交換しても基本的には機能します。
ただし、バルブの発光位置がハロゲンと異なると光軸ズレが起こりやすく、レベリングノブを動かしても理想的な配光にならないことがあります。LEDバルブはハロゲン用のリフレクターに最適化されていないため、カットラインが乱れたり眩惑光が出ることがあり、車検非対応になる可能性もあります。
純正LEDヘッドライトユニットに交換する場合の注意点
「ハロゲン仕様 → 純正LEDユニットへ差し替えたい」と考える方もいるかと思いますが、単純なポン付けでは機能しないことがほとんどです。なぜなら、LED仕様車は専用のヘッドライト制御ユニットやハーネスが必要で、場合によっては車体側のコンピュータ(ECU)書き換えや配線追加も必要となるからです。
例えば、LEDユニットに内蔵されているオートレベリング機構やコーナリングランプ機能が作動しなかったり、故障診断システムでエラーが出ることがあります。これらの問題を回避するには、専門のカスタムショップなどでハーネス加工やコーディングが必要となることも。
実際の事例:社外LEDバルブを装着したオーナーの声
BMアクセラのオーナーのAさんは、夜間の視認性向上を目的に社外LEDバルブを装着。しかし、配光が乱れて対向車にパッシングされることが増えたと語っています。また、車検時に「カットラインが曖昧」と指摘され、結局バルブを純正に戻したとのことです。
一方で、Bさんはハロゲン用リフレクターに最適化された高性能LEDバルブを導入し、配光チェックも行った結果、問題なく使用できているとのこと。バルブ選定と光軸調整が重要であることがよく分かります。
車検と法的基準を意識したバルブ選びを
2021年から車検における光軸検査が厳格化され、「ロービームによる配光検査」が原則となっています。このため、LED化する際は「車検対応」「車種専用設計」「カットライン重視」の製品を選ぶことが重要です。
また、国土交通省の公式ガイドラインも一度確認することをおすすめします。保安基準に適合しない改造は、点検不合格や整備命令の対象になる可能性があります。
まとめ:アクセラBMのヘッドライトLED化は慎重に
アクセラBMにおけるLED化には多くのポイントがあります。バルブの特性・レベリング機能の互換性・ユニット換装時の配線対応など、ひとつひとつ確認しながら進めることがトラブルを避ける鍵となります。
簡単なDIYで済ませたい方には、ハロゲン用LEDバルブの中でも「車検対応・専用設計」されたものを選び、必ず光軸調整を実施することをおすすめします。ユニットごと交換を検討する場合は、専門業者への相談がベストです。
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