ガソリンメーターがEに近づくと減りが早くなる理由とは？

車のガソリンメーターが「E」に近づくと、ガソリンの減りが早く感じることがあります。この現象はなぜ起こるのでしょうか？この記事では、ガソリンメーターの仕組みと、Eに近づくほど減りが早く感じる理由について解説します。

ガソリンメーターの仕組み

ガソリンメーターは、車の燃料タンクにある浮きが、燃料の量に応じてメーターを動かす仕組みで動作しています。燃料タンク内の燃料が減ると、浮きが下がり、それに連動してメーターの針が「E」（Empty、空）に近づきます。

しかし、ガソリンメーターの動きには、一定の「慣性」があり、特に「フューエルゲージ」（燃料ゲージ）が満タンから半分程度までは比較的ゆっくり動き、残り少なくなると急激に動きが加速することが多いのです。

実際のところ、ガソリンメーターは直線的に燃料を表示しているわけではありません。車の燃料タンクの形状は通常、底が広く、上部が狭くなっているため、タンク内の燃料が少なくなると、針の動きが急激に変化することがよくあります。

特にタンクが空に近づくほど、残った燃料が少なくなるため、メーターはその減少を敏感に反映し、減りが早く感じられるのです。この非線形性が、Eに近づくほど減りが早いと感じる原因となります。

燃料タンクにはセンサーが取り付けられており、タンク内の燃料の残量を計測しています。このセンサーが送るデータは、車の電気系統に反映され、メーターに表示されるわけですが、センサー自体の動作も非常に微細な変化に反応します。

タンク内に少量の燃料が残ると、センサーはそのわずかな減少を感知し、メーターはそれに応じて急激に動きます。このため、Eに近づくと、燃料の減少が速く見えることが多くなります。

ガソリンメーターがEに近づくと、燃料の減りが早く感じる理由は、運転中の燃料消費にも影響を与えることがあります。例えば、高速道路や急加速などでは、燃料消費が急激に増えることがあります。これにより、ガソリンの残量が少なくなると、減りが速くなる感覚が強くなるのです。

また、長時間のアイドリングやストップアンドゴーの多い運転をすると、燃料消費が不均等に感じられ、E付近では特に減りが早く感じることもあります。

ガソリンメーターがEに近づくほど減りが早く感じるのは、燃料タンクの形状やセンサーの特性、そして運転スタイルによる影響が組み合わさった結果です。メーターは非線形的に動作し、少ない燃料ではその減りが急激に反映されるため、Eに近づくと急激に減少しているように感じます。

とはいえ、メーターがEに近づいた際には、燃料が残り少なくなっていることは確かですので、早めに給油することをお勧めします。