新車の購入はワクワクする一方で、自動車保険や名義変更など手続き面では不安になることもあります。特に「今乗っている車の保険は新車にそのまま引き継げるのか?」という疑問は初めての買い替えではよくあるものです。本記事では、自賠責保険や任意保険の引き継ぎ、名義変更時の注意点について解説します。
自賠責保険は車両ごとの契約:自動で引き継がれない
自賠責保険はあくまで車両1台ごとの契約です。つまり、旧車にかかっていた自賠責保険は、新車には自動で引き継がれません。新車購入時には販売店側が新たな自賠責保険を付帯するのが一般的です。
なお、旧車の自賠責保険がまだ残っている場合、廃車や譲渡後に保険会社へ解約手続きをすれば未経過分の保険料が返金されることもあります。
任意保険は引き継ぎ可能だが手続きが必要
任意保険は基本的に「車両入替手続き」を行うことで新しい車に引き継ぐことが可能です。例えば旧車がトヨタのアクアで、新車がホンダのフィットでも、同じ契約者のままで引き継ぎ可能です。
ただし、必ず保険会社または代理店に連絡し、車両情報(車台番号・登録番号など)を変更する必要があります。手続きが完了するまで新車は補償対象外となる場合もあるため、納車前までに済ませておくことが重要です。
名義が親→本人に変わるときの注意点
これまで親の名義だった車を、今回から自分名義に変える場合、任意保険の「契約者」も本人に変更する必要があります。親の保険に入っていた等級(ノンフリート等級)はそのまま継承できないケースもあるため注意が必要です。
ただし、家族間であれば「等級継承制度」を使って引き継げる可能性があります。たとえば、親がもう車に乗らない場合に、子がその等級を引き継ぐといったケースです。これは保険会社によって条件が異なるため、事前確認を忘れずに。
知っておきたい:車両入替と保険料の変化
車両入替をすると、車種や年式、安全装備などによって保険料が上下することがあります。例えば、旧車が5年前のコンパクトカーで、新車が衝突被害軽減ブレーキなど安全装備の充実した車であれば、保険料が安くなるケースもあります。
また、逆にスポーツカーや人気SUVへの乗り換えでは、保険料が大幅に上がることもあるため、見積もりは事前に確認しておくのがおすすめです。
新車購入時の保険手続きの流れまとめ
- 自賠責保険は販売店が新たに手配するのが一般的
- 任意保険は車両入替の手続きを行う
- 名義変更にともない契約者情報の見直しが必要
- 必要に応じて等級継承制度を活用
販売店に相談すれば、保険手続きに必要な書類(車検証コピーなど)もスムーズに準備できます。
まとめ:保険の引き継ぎは自動ではないが手続きで対応可能
自賠責も任意保険も、新車に自動で引き継がれるわけではなく、それぞれで必要な手続きを行う必要があります。特に任意保険の契約名義が親から子に変わる場合は、等級や補償内容の確認も含めて丁寧に手続きを進めることが大切です。
初めての買い替えでも安心して進められるよう、事前に販売店や保険会社に相談しながら準備しておきましょう。
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