ホンダ シビックタイプR（FD2）は、その高いボディ剛性とスポーティな走行性能で多くのファンを魅了しています。しかし、純正サスペンションの硬さから、街乗りでの乗り心地に不満を感じるオーナーも少なくありません。そこで、純正の挙動を保ちつつ、快適性とコストパフォーマンスを両立する車高調の選び方をご紹介します。
純正サスペンションの特徴と課題
FD2の純正サスペンションは、スポーティな走行を重視した設計となっており、硬めのセッティングが特徴です。これにより、ワインディングやサーキットでの安定性は高いものの、街乗りでは路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地に影響を及ぼすことがあります。
特に、リアダンパーとスプリングが独立している構造のため、適切なセッティングを行わないと、バランスを崩しやすい点も注意が必要です。
快適性を重視した車高調の選び方
快適性を重視する場合、以下のポイントに注目して車高調を選ぶと良いでしょう。
- ゴムブッシュアッパーマウント：ピロボールマウントに比べて振動や騒音を抑え、街乗りでの快適性が向上します。
- 減衰力調整機能：走行シーンに応じて乗り心地を調整できるため、柔軟な対応が可能です。
- 全長調整式：車高を変えてもサスペンションのストローク量を維持でき、乗り心地を損ないません。
おすすめの車高調モデル
以下に、FD2に適した車高調モデルをいくつかご紹介します。
- HKS HIPERMAX S：柔らかめのセッティングで、街乗りからワインディングまで対応。乗り心地の良さが評価されています。
- TEIN FLEX Z：コストパフォーマンスに優れ、減衰力調整機能を備えています。街乗りメインの方におすすめです。
- CUSCO STREET ZERO A：全長調整式で、快適性とスポーツ性能を両立。ゴムブッシュマウント採用で静粛性も高いです。
セッティングのポイント
車高調を取り付けた後のセッティングも重要です。以下の点に注意しましょう。
- 車高の設定：過度なローダウンは乗り心地を損なう可能性があるため、適度な下げ幅に留めましょう。
- 減衰力の調整：街乗りでは柔らかめ、ワインディングでは少し硬めに設定するなど、走行シーンに応じて調整します。
- アライメントの調整：車高調取り付け後は、必ずアライメントを調整し、タイヤの偏摩耗や走行安定性の確保を図りましょう。
まとめ
FD2の純正サスペンションの硬さに不満を感じている方でも、適切な車高調を選び、正しいセッティングを行うことで、快適な乗り心地とスポーティな走行性能を両立することが可能です。HKS HIPERMAX SやTEIN FLEX Z、CUSCO STREET ZERO Aなど、コストパフォーマンスに優れたモデルも多く存在します。自身の使用目的や予算に合わせて、最適な車高調を選びましょう。
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