車を高く売るならどっち?業者オークションと買取店オークションの違いと選び方

中古車

車の売却方法にはさまざまな選択肢がありますが、「業者専用オークションに出品する方法」と「複数の買取店に査定を依頼する方法」のどちらがより高く売れるのかを知っておくことは重要です。本記事ではそれぞれの特徴や実例を交えて解説します。

業者オークションとは何か?

業者オークションは中古車販売業者のみが参加できるクローズドなオークション市場で、出品された車を全国の業者がリアルタイムで競り合います。会場型とオンライン型があり、全国規模で展開されています。

たとえば「USSオークション」や「JUオークション」などが有名で、個人では原則出品できず、代行業者を通じて利用します。

買取店によるオークション形式とは?

一括査定サイトなどを使い、複数の買取店がユーザーの車に対して同時に査定・価格提示を行う形式です。オークション的な要素はあるものの、あくまで「査定競争」であって、業者オークションのような入札形式ではありません。

たとえば「カーセンサー」や「楽天Car」などのサービスが該当し、ユーザーは簡単に複数業者とやり取りできます。

どちらが高く売れる可能性があるか

理論的には業者オークションのほうが相場に忠実で、タイミングや需要が合えばより高値で売れる可能性があります。ただし、代行手数料(2万〜5万円程度)や陸送費などがかかるため、手元に残る金額が低くなるケースもあります。

一方、買取店による査定方式では、手続きが簡単で即金性が高い分、業者側が利益を見込んでやや安めに査定額を提示することも。交渉力次第で価格が上がる場合もあるため一概には言えません。

実例で見る金額の違い

例1:10年落ちのトヨタ・プリウス。業者オークションでの成約価格は55万円(手数料込み手元約50万円)、一括査定での最高額は48万円。→オークションの方が高値。

例2:5年落ちの日産セレナ。オークション成約価格58万円(手元約53万円)、一括査定での最高額55万円。→実質手元額に大差なし。

このように、車種や年式・タイミングによって逆転するケースもあります。

利用者の手間と安心感

業者オークション代行は、代行業者を選び、契約書類を交わし、陸送を手配する必要があるため、ある程度の手間が発生します。また、価格が思ったよりも伸びなかった場合の最低価格保証などもありません。

一方、一括査定では比較的スムーズな流れで売却まで進みますが、業者からの電話ラッシュや価格交渉の煩雑さにストレスを感じる人もいます。

どちらを選ぶべきかの判断基準

  • 少しでも高く売りたい&手間を惜しまない:業者オークション
  • 手軽に現金化したい&交渉が苦手:一括査定

また、低年式車や事故車など、需要が読みにくい車種は業者オークションの方が高値が付きやすい傾向があります。

まとめ:売却方法は車と自分に合わせて選ぼう

業者オークションと買取業者の一括査定は、それぞれにメリットとデメリットが存在します。どちらが「高く売れるか」はケースバイケースであり、単純な比較は難しいものです。

自身の車の状態、売却にかけられる時間、そして金額へのこだわりなどを踏まえて、最適な方法を選ぶことが重要です。最も確実なのは、両方の方法で見積もりやシミュレーションをして比較検討することです。

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