車は一般的に「買った瞬間に価値が下がる」と言われますが、フェラーリやヴェルファイアなどの高級車は例外という声もあります。では、本当にそれらの車は“資産”と呼べるほど価値を維持できるのでしょうか?
高級車のリセールバリューとは
リセールバリューとは、購入した車を売却する際に、どれだけ高い価格で売れるかを示す指標です。フェラーリのような希少性の高いスーパーカーや、ヴェルファイアのように需要の高いラグジュアリーミニバンは、このリセールバリューが高くなる傾向があります。
フェラーリの場合、生産台数が少なくモデルによってはプレミアがつくこともあります。ヴェルファイアも国内外で人気が高く、特にグレードやカラーが人気のものは中古市場で高値がつくケースが目立ちます。
価格が維持される条件
ただし、誰がどんなフェラーリやヴェルファイアを買っても価値が下がらないというわけではありません。以下のような条件を満たす場合に、価格の下落を抑えられる傾向があります。
- 限定モデルや人気グレードであること
- 走行距離が少ないこと
- 修理歴がないこと
- 定期的にメンテナンスを受けていること
これらの条件を満たさなければ、一般の乗用車と同様に価値が下がることもあります。
実例:ヴェルファイアのリセール実態
例えば、2022年式のヴェルファイア2.5Zグレード(新車価格約450万円)は、2024年現在でも走行距離が少なければ中古車市場で400万円以上の価格で取引されているケースがあります。
同様に、フェラーリ488 GTBのような人気モデルは、状態次第では新車価格以上で取引される例もあります。ただし維持費が非常に高いため、「実質無料」と考えるには注意が必要です。
「毎年乗り換えれば無料」の落とし穴
確かに、高リセールの車を毎年乗り換えれば、差額が少なく済む可能性はあります。しかし、登録費用や税金、保険、車検、メンテナンスコストなどを差し引くと、“実質0円”とは言えないことが多いです。
また、車の価値は市場の需給バランスや経済状況によって変動します。例えば、モデルチェンジや規制変更などがあれば、予想外に価値が下落することもあります。
資産としての車:投資対象に向くのか?
一部の限定モデルやクラシックカーは確かに投資対象となることがありますが、それはあくまで専門的な知識と市場分析があってこその話です。
誰もが簡単に高値で売却できるわけではないため、「資産形成」として考えるにはリスクがあることも理解しておきましょう。
まとめ
フェラーリやヴェルファイアは確かに高リセール車であることが多く、条件次第では資産的価値も見込めます。しかし、誰にでもそれが当てはまるわけではなく、費用やリスクも考慮する必要があります。高級車を資産と捉える際には、慎重な判断と正しい情報が不可欠です。
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