ホイールのインチアップやツライチ化は、愛車の印象を大きく変えるカスタムの一つです。中でも17インチから19インチへの変更は視覚的なインパクトも大きく、車高の見え方にも影響を及ぼします。この記事では、インチアップによって車高が下がったように見えるのか、それとも上がったように見えるのかを、実際の事例や理論を交えて解説します。
ホイールのインチアップとは?
インチアップとは、車両に取り付けられているホイールの直径を大きくすることを指します。例えば、17インチから19インチに変更することで、タイヤ外径を保ちながらもホイールが大きくなるため、車の足元の印象がより引き締まったものになります。
ただし、ホイールサイズだけを変更すると車高や走行性能に悪影響が出る可能性があるため、適切なタイヤサイズの選定が必要です。一般的には扁平率を下げてタイヤの外径を近づけます。
ツライチ化のメリットと注意点
ツライチとは、ホイールとフェンダーの位置がほぼ同一線上にある状態を指し、カスタム好きの間では理想的なホイールセッティングとされています。見た目がスタイリッシュになるのが最大のメリットです。
しかし、過度なツライチはタイヤのはみ出しやハンドリングへの悪影響、車検不適合などのリスクがあるため、セッティングには慎重さが求められます。
視覚的な車高の見え方の変化
17インチから19インチにホイールを変更すると、ホイールの存在感が増し、タイヤの扁平率が下がることでサイドウォールが薄くなります。その結果、ホイールアーチ内の隙間が強調され、相対的に車高が「上がったように見える」傾向があります。
一方で、ツライチ化によってホイールがフェンダーの端まで来ることで車の横幅が広く見え、視覚的には「車高が低く引き締まった印象」を与える場合もあります。このため、見る角度や全体のバランスによって印象が変わります。
実例:17インチから19インチへインチアップした車両の変化
例1:トヨタ86に17インチから19インチへ変更した場合、タイヤのサイドウォールが薄くなり、フェンダーとの隙間が目立ちます。そのため、車高を下げていない状態では「若干上がったように見える」という声もあります。
例2:スバルWRXに19インチをツライチで装着したケースでは、視覚的にロー&ワイドな印象になり、実際の車高は変わっていなくても「車高が低く見える」と感じる人が多いようです。
視覚バランスを整えるための対策
インチアップ後に車高が上がって見えるのが気になる場合、車高調やローダウンサスを併用して実際に車高を下げることで、全体のバランスが整います。ホイールとフェンダーの隙間を詰めることで、一体感が生まれます。
また、ボディキットやサイドスカートを装着することで、車高が低く見えるよう演出する手法も有効です。
まとめ:インチアップとツライチ化は見え方次第
17インチから19インチへのインチアップとツライチ化は、車の印象を大きく変える一方で、見る角度やセッティング次第で「車高が上がったように見える」こともあれば、「下がったように見える」こともあります。視覚効果を最大限に活かすには、ホイールサイズだけでなく車高やパーツのトータルバランスが重要です。
カスタムの目的や理想のスタイルに応じて、見た目と機能性の両立を意識したセッティングを目指しましょう。
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