重厚なスタイルとゆったりした乗り心地が魅力のアメリカンバイク。その中でも「カスタム済みモデル」は見た目の個性が際立ち、所有欲をくすぐります。しかし、購入時には見た目だけで選ぶと後悔するケースも。この記事では、アメリカンバイク(カスタムモデル)を購入するときに気をつけたいポイントや確認項目を、初心者にもわかりやすく解説します。
カスタム済みバイクの魅力とリスク
カスタム車の魅力は何といっても「自分だけの一台」に出会えること。ハンドルやマフラー、シート、ライト、カラーリングまで、前オーナーのこだわりが詰まった一台は既製車にはない個性を放ちます。
しかしその一方で、カスタム内容によっては車検非対応・整備性の悪化・安全性の低下といった問題が潜んでいることもあります。
カスタム内容の確認は「法令」と「整備性」に注目
購入前には、以下のようなカスタム内容を確認しましょう。
- マフラーの音量・排ガス規制対応(JMCAマークの有無)
- ハンドルの高さが車検規定内か(肩より高いとNG)
- ウインカーやテールランプが純正位置・視認性を満たしているか
- フレームや車体番号に改造痕がないか
このようなチェックを怠ると、車検時に追加費用や整備が必要になったり、最悪の場合は公道を走れないこともあります。
バイクショップの信頼性がカギ
カスタム車は整備履歴や施工内容が不明確なことがあるため、信頼できるショップで購入することが最も重要です。以下のような点を確認しましょう。
- 販売店が中古バイクの整備保証を提供しているか
- カスタム箇所について整備記録やパーツのメーカーが明示されているか
- 納車前に法令適合のチェックをしてくれるか
口コミやGoogleレビューなども活用して、アフターサポートがしっかりしているかを調べましょう。
実際のトラブル事例と注意点
たとえば、あるユーザーが購入したカスタムバイクは、マフラーが社外品でJMCA未対応のため音量が規定オーバー。結果的にユーザーは車検ごとにマフラー交換を余儀なくされ、毎回3万円以上のコストが発生していました。
また、カスタムタンクの塗装不良でサビが発生し、修復に数万円かかったという例もあります。購入前の外装チェックはもちろん、内部や配線、タンク内部の確認も可能であれば行いましょう。
初めてなら「軽めのカスタム」から始めるのもアリ
アメリカンバイクに初めて乗るなら、最初はライトなカスタム(ハンドル・シート・ウインカー程度)にとどめ、後から自分好みに少しずつ追加していくスタイルもおすすめです。
そのほうが自分の好みやライディングスタイルに合ったカスタムをじっくり選ぶことができ、安全性や法令遵守もコントロールしやすくなります。
まとめ:見た目だけで選ばず「中身」と「法令」もチェックしよう
カスタム済みのアメリカンバイクは非常に魅力的ですが、購入時には整備状態・法令適合・ショップの信頼性といった観点をしっかり確認することが大切です。
少しでも不安があれば、第三者の整備士に事前チェックを依頼したり、納車前に確認の場を設けることで、後悔のないバイクライフが始められます。見た目だけでなく「乗って安心・維持がしやすい」バイク選びを心がけましょう。
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