テスラは本当に終わるのか?過去の『オワコン説』を検証して見えるEVの未来

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近年、テスラに関する「オワコン説」がネット上で繰り返し叫ばれてきました。2022年にはイーロン・マスクのTwitter買収、2023年には中国との関係悪化、2024年には米国大統領選と、毎年のように「テスラは終わる」と予言されています。しかし、実際のテスラはどうなったのでしょうか?過去の動向を振り返りながら、2025年以降の未来を読み解いていきます。

2022年:イーロン・マスクのTwitter買収騒動

イーロン・マスクがTwitterを買収した際、多くのメディアやユーザーから「本業であるEV事業に支障が出るのでは」と不安の声が上がりました。実際、株価は一時的に下落。しかしその後もテスラの納車台数は増加を続け、ギガファクトリーの新設も順調に進行しました。

この年に騒がれた「EVを諦めた」という予言は、結果として外れた形となります。むしろ、マスク氏の影響力を利用した広報戦略の一環だったと分析する専門家もいます。

2023年:中国市場との関係悪化の憶測

中国がテスラの締め出しを始めたという噂がSNSを中心に拡散されました。しかし実際には、テスラ上海工場はフル稼働を継続し、中国国内での販売台数も堅調に推移していました。

また、2023年には中国製のモデルYが欧州に大量輸出され、グローバル戦略の中核となっていました。中国政府との関係性が極端に悪化した事実は確認されておらず、こちらの「撤退説」も結果的に外れたといえるでしょう。

2024年:EV嫌いなトランプ再選説の波紋

トランプ前大統領が再選されれば、EV推進政策が打ち切られ、テスラにとって致命的という論調が多く見られました。たしかにトランプ氏はEV支援に懐疑的ですが、EV市場全体はすでに自立成長の段階に入っており、政策変更による影響は限定的です。

テスラは米国内だけでなく、欧州・中国・インドなどの市場でも大きな存在感を放っており、一国の政策だけで揺らぐ状況ではなくなっています。

2025年:次はどんな『終わり説』が出てくるのか?

おそらく2025年には「サイバートラックが失敗すればテスラは終わり」「自動運転が進まないからオワコン」などの声が再び上がるでしょう。ネット上の噂や知恵袋的な意見には注意が必要です。

過去の流れを見ると、短期的なネガティブニュースは話題になりやすい反面、企業の基礎体力やグローバル戦略を無視した判断が多く含まれています。

株価は乱高下しても、成長は続いている

確かにテスラの株価はマスコミ報道やマスク氏の発言で大きく変動しますが、長期的には利益と出荷台数を伸ばし続けており、安定成長していると見る向きもあります。

テスラの業績においては「収益性」「製造コストの削減」「AI・自動運転ソフトウェアの開発力」などが成長ドライバーとして機能しており、これらの要素は年々強化されています。

まとめ:ネットの噂に振り回されない情報リテラシーを

「テスラ終わった説」は毎年登場し、その度に現実との乖離が証明されてきました。企業の未来を占うには、短絡的な噂ではなく、財務情報、技術力、市場動向などを総合的に見る視点が必要です。

2025年の知恵袋には、また新たな「終わり説」が登場するかもしれませんが、冷静な分析を忘れずに判断したいところです。

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