WRX S4(VAG‑E型)への車速感応ドアロック取り付けで“アンロックしない”問題と解決策

カスタマイズ

WRX S4(VAG‑E型)に車速感応ドアロックを後付けしたのに、アンロックだけ反応しない…そんな悩みを解消するため、Signal取得からCAN‑BUs連携まで、具体的な対策を整理しました。

車速信号(VSS)のしくみとポイント

スバル車では、VAG‑E型など一部モデルで車速信号がABSモジュール内でCAN‑Bus信号として管理されており、車速信号を外部で拾うのは難しい構造です。

つまり、ミンカラ等で紹介されているPレンジシフトやパーキングブレーキ線では、有効な信号が得られていない可能性が高く、ドアアンロックだけ反応しないという不具合が起きやすいのです。

CAN‑Bus非対応モジュールの限界

一般的な車速感応ドアロックモジュールは、リニアなアナログパルス信号(車速連動)を必要としますが、WRX S4のように車速情報がCAN上にある車両には直接対応していません。

そのため、ロック&再ロックは動いても、アンロックが動かないという“片方だけ動作する”現象に陥りやすく、それは信号が届いていないからです。

オススメの解決策:CAN‑Bus対応VSSレプリケータ

国外では「iWire iVSS」などのCAN‑Bus対応車速レプリケータが使用され、WRXやインプレッサなどに導入されている実例もあります。

このようなモジュールはABS/CANから車速信号を読み出し、必要なパルスに変換してアンロック線へ出力できるため、完全動作が期待できます:contentReference[oaicite:0]{index=0}。

導入までの流れ

  • ① CAN‑Bus対応VSSレプリケータを選定(iWire iVSSなど)。
  • ② モジュールをOBD電源等につなぎ、CAN‑Bus配線に接続。
  • ③ アンロック等の出力線を車速感応モジュールのインプットへ接続。
  • ④ テスト走行で、P→Dへの復帰に合わせてアンロックが動作するか確認。

適切に設定すれば、「動いているのにアンロックしない」という不具合は解消されます。

施工時の注意点とポイント

● モジュールは必ずCAN‑Bus対応のものを選ぶこと。一般モジュールでは動作しません。

● 最低限、車両側のCAN‑Bus配線からの信号読み出し方法やOBD電源、アース取り回しは正確に。

● 施工前に、先行事例(みんカラ等)で同様機種+年式の成功例を確認すると安心です:contentReference[oaicite:1]{index=1}。

まとめ:“アンロックしない”原因と対策

WRX S4 VAG‑E型では、車速信号がCAN‑Busで処理されており、一般的なアナログ車速モジュールではアンロック動作に必要な信号が拾えないため、片動作になるという現象が起こりやすいです。

このため、CAN‑Bus→パルス変換できるVSSレプリケータ(iWire iVSSなど)の導入が必須。適切に接続すれば、車速感応ドアロックも正常稼働します。

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