車検の見積もりをもとに整備を進めていたのに、分解後に「追加修理が必要です」と言われた経験はありませんか?この記事では、車検でよくある“見積もり後に発覚する修理箇所”と、その費用の目安、そしてトラブル回避のためのポイントについて解説します。
車検時に追加修理が発生しやすい主な部位
車検の見積もりは「目視点検」と「過去の傾向」をもとに作成されますが、実際に分解・点検して初めて分かる不具合もあります。特に次の部位は注意が必要です。
- ブレーキキャリパーやパッドの固着
- ドライブシャフトのブーツ切れ
- タイロッドエンドブーツやロアアームブーツの劣化
- マフラーの腐食・穴あき
- オイル漏れ(エンジン・ミッション・パワステ)
これらは走行中に異常が出にくいため、ユーザーが気づかず放置してしまいがちです。
見積もり後に発覚した場合の追加費用の目安
追加修理が発生した場合、その内容によって金額は大きく異なりますが、参考までに以下のような費用感です。
修理内容 | 費用目安 |
---|---|
ブーツ交換(片側) | 6,000円〜12,000円 |
ブレーキキャリパー交換 | 15,000円〜30,000円 |
マフラー溶接補修 | 5,000円〜10,000円 |
オイル漏れ修理 | 10,000円〜50,000円超(範囲による) |
「半年に2台ほどしかない」と説明された事例でも、可能性はゼロではないため、あらかじめ予備費を用意しておくと安心です。
追加修理を防ぐための事前確認ポイント
トラブルを防ぐには、見積もり時点で「分解後に追加費用がかかる可能性はありますか?」と尋ねておくことが重要です。特に中古車や10年超の車両は想定外の劣化が起こりやすいため、事前確認は必須です。
また、車検前に簡単な点検(事前点検)を依頼しておくと、隠れた問題を早期に発見できることもあります。
整備工場の対応が不安なときの対処法
「半年に2台しかないから大丈夫」といった曖昧な説明で不安になった場合、その説明の根拠や事例の詳細をしっかり尋ねましょう。
納得できない場合は、国民生活センターや自動車整備振興会など、第三者機関に相談することもできます。
まとめ:車検の見積もりには「想定外」の費用も織り込んでおこう
車検は「走る・止まる・曲がる」の基本性能を保つための重要な点検です。しかし、分解して初めてわかる劣化もあるため、見積もり段階では不明な費用が発生する可能性もあります。
あらかじめ「追加費用の可能性」を意識し、信頼できる整備工場と納得のいくコミュニケーションを取ることが、安心の車検につながります。
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