AT車で駐車時にPに入れるだけでサイドブレーキをかけない理由とは？

AT車（オートマチックトランスミッション）の駐車時、P（パーキング）レンジに入れるだけでサイドブレーキ（パーキングブレーキ）をかけない人がいます。これは一見不思議に思えるかもしれませんが、実際に車の使用方法としてはどういった意味があるのでしょうか？この記事では、その理由や安全性について解説します。

1. Pレンジに入れるだけで停車できる理由

AT車のPレンジは、車のトランスミッションをロックする役割を果たします。具体的には、Pレンジに入れることで車輪が固定され、車が動かなくなるため、車が自然に停車します。これにより、平坦な場所ではサイドブレーキを使わなくても車は動きません。

そのため、Pレンジを使うことで手軽に停車でき、サイドブレーキをかける手間を省くことができると考える人もいます。

ただし、Pレンジだけで車を固定することにはリスクが伴います。特に車が傾斜している場所や坂道に停車する場合、Pレンジだけでは車が動く可能性が高くなります。この場合、サイドブレーキをかけることで、車が動かないように確実に固定できるため、安全性を高めることができます。

また、Pレンジに入れた状態で車が完全に固定されていないと、トランスミッションに負担がかかり、最終的に故障の原因となることもあります。

一般的には、駐車時にはPレンジとサイドブレーキを両方使用することが推奨されています。Pレンジは車のトランスミッションをロックし、サイドブレーキは車輪を固定するため、両方を使うことでより高い安全性を確保できます。

特に坂道や傾斜地に駐車する場合には、Pレンジとサイドブレーキを併用することで、車の動きを防ぐ効果が高くなります。

一部の車両では、Pレンジに入れるだけで車が動かないように設計されている場合がありますが、これはあくまで平坦な場所での停車時に限られます。高級車や一部のAT車では、トランスミッションの設計によってPレンジだけで十分に車が固定されることもありますが、これに依存しすぎるのは推奨されません。

AT車で駐車時にPレンジだけを使うのは一見便利に思えますが、最も安全なのはPレンジとサイドブレーキを併用することです。特に傾斜地では、サイドブレーキを使うことで車の動きを確実に防げるため、安心して駐車することができます。車両の安全性を保つためにも、正しい駐車方法を身につけましょう。