ホンダの正規ディーラーで、なぜかトヨタの高級ブランド「レクサスIS」が展示・販売されていたという事例に驚いた方も多いのではないでしょうか。実はこれは決して珍しいことではなく、一定の理由と背景があります。本記事ではその理由を詳しく解説します。
ディーラーでも中古車販売は柔軟な仕入れが可能
正規ディーラーは自社ブランドの新車販売が主力ですが、同時に「中古車部門」も存在します。この中古車部門では、メーカーに関係なく様々な車種を販売することが可能です。
たとえばホンダカーズの認定中古車店舗「U-Select」などでは、ホンダ車以外にもトヨタ、日産、スバルなどの中古車が展示されることがあります。
下取り車として入ってくる他メーカー車
他社の車がディーラーで販売される一番の理由は「下取り」です。ホンダ車を新車で購入する顧客が、トヨタやレクサスなどの車を下取りに出すことはよくあります。
その下取り車が状態や年式、走行距離などで再販に適していると判断されれば、自社ディーラーの中古車として再整備・展示されます。
仕入れオークションや中古車流通の活用
ディーラーは、下取り以外にも業者間オートオークションを通じて中古車を仕入れることがあります。そのため、自社ブランド以外のメーカー車も展示車両に含まれることがあります。
特に需要の高い人気車(レクサス、プリウス、ハリアーなど)は、ホンダの顧客層にも響くと判断されることがあり、在庫車として選ばれやすい傾向にあります。
整備・保証も整った「安心感」で他社車も販売
正規ディーラーで販売される中古車は、たとえ他メーカーであっても整備がしっかり行われ、独自の保証がつけられることがあります。
これは中古車専門店では得られない「ディーラーならではの安心感」を顧客に提供できるため、多くのユーザーが他メーカー車であっても購入を検討する理由になります。
実例:ホンダディーラーに並んだ他社車
・ホンダカーズの店舗にて、レクサスIS、日産セレナ、スバルフォレスターなどが販売されていた実例があります。
・展示価格は年式・走行距離に応じて妥当な中古車相場となっており、整備記録簿や保証付きで販売されていました。
他ブランド車をディーラーで買うメリット
- 信頼できる整備・点検体制
- 保証制度の充実
- 比較的明確な車両履歴と修復歴情報
中古車の品質と安心を重視する人にとって、正規ディーラーの中古車部門は選択肢の一つとなり得ます。
まとめ
ホンダディーラーにレクサスISがあったのは「下取り車」や「業者仕入れ車」の再販によるものです。他メーカー車でも品質が高く、保証や整備体制が整っていることから、あえて展示・販売されているのです。
「正規ディーラー=そのメーカーの車だけ」という先入観は、今の中古車市場では通用しなくなってきています。安心して中古車を購入したいなら、ブランドを超えてディーラーも候補に入れてみるのも一案です。
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