大型自動二輪免許を一発試験で取得する場合、技能試験に合格しただけでは免許証は交付されません。合格後には「取得時講習」の受講が必要となります。本記事では、取得時講習の内容や受講方法、費用などについて詳しく解説します。
取得時講習とは何か
取得時講習は、指定自動車教習所を経由せずに免許を取得する一発試験合格者に対して義務付けられている講習です。教習所での教習を受けていないため、安全運転に必要な知識や技術を補うことを目的としています。
この講習を受講しなければ、たとえ技能試験に合格しても免許証は交付されません。取得時講習の受講は必須であることを理解しておきましょう。
取得時講習の内容
取得時講習は以下の3つのカリキュラムで構成されています。
- 応急救護処置講習(3時間):交通事故時の救命措置やAEDの使用方法などを学びます。
- 危険予測講習(1時間):運転中に起こりうる危険を予測し、安全な運転行動をとるための講習です。
- 実車指導(3時間):実際にバイクを運転しながら、安全運転の実技講習を受けます。
これらの講習を通じて、安全運転に必要な知識と技術を習得します。
受講方法と手続き
取得時講習は、各都道府県の指定自動車教習所で実施されています。技能試験に合格した後、自分で教習所を探して予約を取る必要があります。
受講の流れは以下の通りです。
- 技能試験に合格する。
- 指定自動車教習所に連絡し、取得時講習の予約をする。
- 講習を受講し、修了証明書を受け取る。
- 修了証明書を持参して、免許証の交付手続きを行う。
教習所によっては、取得時講習の実施日が限られている場合があります。早めに予約を取り、スケジュールを確認しておきましょう。
取得時講習の費用
取得時講習の費用は教習所によって異なりますが、以下が一般的な相場です。
講習内容 | 費用の目安 |
---|---|
応急救護処置講習 | 5,000〜10,000円 |
危険予測講習 | 3,000〜6,000円 |
実車指導 | 10,000〜20,000円 |
合計すると、2万〜3万円程度の費用が必要となります。受験費用と合わせて、予算を計画的に立てましょう。
取得時講習を受けないとどうなるか
取得時講習を受講しない場合、技能試験に合格しても免許証は交付されません。また、取得時講習の修了証明書には有効期限があり、通常1年間です。期限を過ぎると再度受講が必要となるため、合格後は速やかに講習を受けることが重要です。
まとめ
大型自動二輪免許を一発試験で取得する場合、技能試験合格後に取得時講習の受講が必須です。講習内容や費用、受講方法を事前に確認し、計画的に進めることでスムーズに免許を取得できます。安全運転の知識と技術をしっかりと身につけ、快適なバイクライフを楽しんでください。
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