車の窓ガラスにスモークフィルムを貼るDIYは、コストを抑えつつ外観をカスタマイズできる人気の方法ですが、曲面部分でフィルムが浮いたりシワになるトラブルも多く発生します。この記事では、スモークフィルムが浮いてくる原因と、その対策法を詳しく解説します。
スモークフィルムが浮く主な原因とは
スモークフィルムが浮いてくる最大の原因は、ガラス曲面に対するフィルムの追従性不足です。ガラス面が曲がっていると、フィルムにテンションがかかって剥がれやすくなります。
また、施工時の空気や水分の残り、十分に乾燥していない状態で車を使用したことによる内圧変化も原因になります。特にリアウィンドウなど湾曲の強い部分では、専用の施工技術が必要です。
浮きを防ぐための正しい施工手順
まず大切なのは「ヒートガンやドライヤー」を使ってフィルムをあらかじめ熱成形し、曲面にしっかりフィットさせることです。施工前に仮当てを行い、必要な位置にカットしてから熱で形を整えましょう。
次に、「中性洗剤を数滴入れた水溶液」をスプレーしながら、ヘラで空気と水をしっかり押し出すことも重要です。この工程を丁寧に行うことで、密着度が高まり再浮き防止につながります。
時間が経つと浮いてくる場合の対処法
一度貼ったフィルムが後から浮いてきた場合は、部分的に剥がして再施工を試みることが可能です。フィルムを一部めくり、再度スプレーで水を吹き付けてから再圧着してみましょう。
それでも改善しない場合は、曲面専用のフィルムへの貼り替えを検討しましょう。特にプロ用のフィルムは、熱成形性が高く浮きにくい特徴があります。
DIYで使いたい便利なアイテム
フィルム貼りに便利な道具としては以下が挙げられます。
- ヘラ(スキージー):空気抜き・圧着に必須
- ヒートガン:フィルムの柔軟性を高めて成形しやすくする
- 霧吹き:洗剤水の均一な散布に
- カッター:カット精度を高める
100円ショップやホームセンター、ネット通販で簡単に手に入るので、しっかり準備しておくことをおすすめします。
浮きがどうしても直らないときの選択肢
自力で直せない場合は、専門業者への依頼も有力な選択肢です。費用は片面で5,000円〜15,000円程度が相場で、プロの仕上がりで長期間の安心感が得られます。
また、DIYではどうしても難しい大型のリアウィンドウなどは、最初から業者に任せるのも一つの方法です。
まとめ:DIYの成功には下準備と手順の丁寧さがカギ
スモークフィルムが浮いてくる原因は、曲面への密着不足や空気・水分の残留など様々です。成功するためには、熱成形・水抜き・圧着の基本をしっかり押さえることが大切です。
「自分でやるのが難しい」と感じたら、迷わずプロに依頼することで、時間もコストも最終的には節約につながるかもしれません。
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