ヤマハのVMAX1200にお乗りの方で、セルモーターが回らない、またはカチカチ音がするだけでエンジンが始動しないという症状に直面している方へ。この記事では、セルが回らない原因とその診断方法、さらに修理の手順を詳しく解説します。
セルモーターが回らない症状の原因とは?
セルモーターが回らない原因として考えられる主なポイントは以下の通りです。
- スターターリレーの故障:リレーが正常に作動していない可能性があります。
- セルモーターの不良:セルモーター自体の故障やブラシの磨耗が考えられます。
- 配線の接触不良:バッテリーからセルモーターへの配線が緩んでいたり、接触不良を起こしている場合があります。
- キルスイッチの不具合:キルスイッチがOFFの状態でニュートラルランプが点灯するなど、スイッチの接触不良が影響している可能性があります。
症状から考えられる原因の診断方法
実際の症状をもとに、原因を絞り込んでいきます。
- バッテリー電圧の確認:バッテリーの電圧が12.6Vであっても、セルモーター作動時の電圧降下を確認することが重要です。
- セルモーターの直接作動確認:セルモーターを取り外し、直接バッテリーに接続して回転するか確認します。回転すればセルモーターは正常です。
- スターターリレーの動作確認:セルスイッチを押した際にリレーの動作音がするか確認します。音がしない場合、リレーの故障が考えられます。
- 配線のチェック:バッテリーからセルモーターへの配線が緩んでいないか、接触不良がないかを確認します。
- キルスイッチの確認:キルスイッチがOFFの状態でニュートラルランプが点灯するなど、スイッチの接触不良が影響している可能性があります。
修理・対処法
原因が特定できたら、以下の対処法を試みてください。
- スターターリレーの交換:故障が確認された場合、スターターリレーを交換します。
- セルモーターのブラシ交換:ブラシの磨耗が原因であれば、ブラシの交換を行います。ブラシは約4000円程度で購入可能です。
- 配線の再接続:接触不良があれば、配線を再接続し、緩みがないか確認します。
- キルスイッチの修理:キルスイッチの接触不良が原因であれば、スイッチの修理または交換を行います。
まとめ
VMAX1200のセルが回らない症状は、スターターリレーの故障やセルモーターの不良、配線の接触不良、キルスイッチの不具合など、複数の原因が考えられます。症状を詳しく観察し、原因を特定することで、適切な対処が可能です。セルモーターが回らないという問題に直面した際は、まずは冷静に診断を行い、必要な修理を行ってください。これらの対処法を試みても問題が解決しない場合は、専門の整備士に相談することをおすすめします。
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