BMWに高級感はあるのか?M2の内装が与える印象とBMWのラグジュアリー観を探る

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「BMW=高級車」というイメージを持つ方は多いですが、実際に一部のモデルに触れてみると、その期待とのギャップに戸惑うことがあります。特にスポーツ志向のモデルでは、装飾性よりも走行性能を重視した設計となっており、いわゆる”ラグジュアリー”を想像していたユーザーには、やや質素にも感じられるかもしれません。この記事では、BMWのM2に象徴されるような“高性能主義”と、高級感を前面に打ち出す“ラグジュアリー志向”との違いを丁寧に解説していきます。

BMW M2は「高級」ではなく「高性能」を体現するモデル

BMW M2はBMWのモータースポーツ部門「M」が手がけた高性能モデルで、基本的にはドライビングプレジャーを優先して設計されています。そのため、乗り心地や静粛性、内装の華美さよりも、操作性や軽量性、ドライバーとの一体感に重きを置いています。

たとえば、ドアハンドルやパネルにカーボンが使われていても、全体としては“シンプル”な内装に感じるのはそのためです。これは意図的に削ぎ落とされた結果であり、決してコストダウンや手抜きとは異なるアプローチです。

BMWにおける「ラグジュアリー」の位置付けとは

BMWにも当然、ラグジュアリー志向のモデルは存在します。たとえば以下のようなモデルは高級感を重視した仕上がりです。

  • 7シリーズ(フラッグシップセダン)
  • X7(ラグジュアリーSUV)
  • i7(次世代電動ラグジュアリー)

これらのモデルではウッドパネル、アンビエントライト、質の高いレザーシートや遮音性の高い設計が施され、まさに“高級車”としての要素を満たしています。

スポーツ性と高級感は両立しにくい

スポーツモデルとラグジュアリーモデルでは、コンセプトが異なります。M2のようなハードコアなスポーツクーペは、あえて“無骨”な印象を持たせることで、走りの本質に集中できるように設計されています。一方、7シリーズは快適性や余裕、静けさを重視する作りです。

たとえば、同じ価格帯のメルセデスAMGモデルでも、SクラスとAMG GTでは内装の方向性が全く異なるのと同じように、BMWでも“快適性と演出性”を求めるなら別モデルを選ぶべきと言えるでしょう。

他ブランドと比較した「高級感」の感じ方

内装の演出という観点でいえば、レクサスやアウディはデザインや素材の工夫によって“目に見える高級感”を演出することに長けており、そうしたブランドと比較すると、BMWの内装は少々控えめに感じられることがあります。

しかし、それはBMWが「走る歓び」を中心に据え、過剰な装飾よりも質実剛健を重視しているためです。日本人にとっての“高級”が、必ずしもドイツ車ブランドの哲学と一致するとは限りません。

「高級感」を求めるならどのBMWを選ぶべきか

もしBMWに“乗る喜び”ではなく“持つ満足感”や“内装の華やかさ”を求めるなら、次のようなモデルが選択肢になります。

  • BMW 7シリーズ:まさにフルサイズラグジュアリーセダン
  • BMW X5・X7:高級感あるSUVと高い居住性
  • BMW i7:先進装備と電動化を融合した新世代モデル

それに対し、M2・M3・M4といったMシリーズは“走りを極めたい”方におすすめです。

まとめ|BMWにラグジュアリーはある、ただしモデル次第

BMWには確かにラグジュアリーな要素は存在しますが、それはすべてのモデルに均一に存在するわけではありません。M2のようなスポーツモデルでは、内装の高級感よりも機能性やドライビングフィールが優先されます。

「高級=装飾の豪華さ」だけで判断するのではなく、車が持つ設計思想や開発コンセプトを理解することで、BMWの魅力はさらに深く味わえるようになるでしょう。

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