運転免許証とマイナンバーカードの一体化が進む中、「マイナ免許証」に移行する場合の手続きに不安を感じる人も多いでしょう。とくに注目されるのが、免許更新時の「写真撮影は必要かどうか」という点です。この記事では、マイナ免許証の基本情報とともに、写真撮影の有無や更新手続きの流れについてわかりやすく解説します。
マイナ免許証とは?一体化の仕組みを簡単に解説
マイナ免許証とは、マイナンバーカードに運転免許証の情報を統合し、スマートフォンなどを使って確認できるようにする仕組みです。物理的な免許証を持ち歩かなくても、必要な場面でマイナンバーカードが代用可能となります。
この制度は2024年1月より運用開始されており、対象となる方は順次マイナポータルなどから手続きが可能です。ただし、現段階では物理的な免許証の廃止ではなく、「併用」が基本です。
免許更新時に写真撮影は必要か?
マイナンバーカードに免許証を統合するだけであっても、運転免許証の更新時にはこれまで通りの写真撮影が必要です。理由は、物理的な免許証が引き続き交付され、警察による確認などに使用されるためです。
つまり、「情報だけがマイナカードに載る」というのは誤解であり、更新手続きでは今まで通り運転免許センターや警察署での写真撮影が実施されます。
写真なしで更新できるケースはあるのか?
原則として、免許更新の際には写真撮影が必要です。しかし例外的に、以下のようなケースでは写真提出による更新が認められることがあります。
- 高齢者講習を受けた後の簡易更新
- 一定の行政手続き簡素化モデル地域に指定されている場合
ただし、マイナンバーカードのICチップ内に顔写真が入っていても、それが免許更新の写真に代用されることは現行制度では行われていません。
マイナ免許証のメリットと注意点
マイナ免許証のメリットは次の通りです。
- スマホで免許証情報が確認できる
- 行政手続きの簡素化
- 本人確認がよりスムーズになる
一方で、以下のような注意点もあります。
- 従来の免許証は廃止されていないため、更新は従来通り必要
- マイナンバーカードが失効すると免許証情報も閲覧できなくなる
- 災害時や通信障害時に使いにくくなる懸念
将来的に写真撮影不要になる可能性は?
将来的には、顔認証技術の進化と行政DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、マイナンバーカードの顔写真を活用した更新手続きが可能になる可能性があります。しかし現時点では、更新時の写真撮影は免除されないというのが現実です。
また、写真データを他用途で再利用するには法的整備も必要なため、実現には時間がかかると見られています。
まとめ:マイナ免許証導入後も写真撮影は必要
結論として、マイナ免許証を利用する場合でも、免許更新時の写真撮影は従来通り必要です。マイナンバーカードへの情報統合はあくまで「確認手段の追加」に過ぎず、従来の免許更新の流れは基本的に変わりません。
今後、制度が変更される可能性はありますが、現在は写真撮影を含む免許更新が必要です。マイナポータルや警察庁の情報を随時確認し、制度の最新動向を把握するようにしましょう。
コメント