自動車のパワーステアリング(パワステ)は、車両のハンドリングに大きく関わる重要な部分です。もしパワステに異常を感じた場合、早期に点検と修理を行うことが大切です。本記事では、BH5レガシィツーリングワゴンを例に、パワステから異音や不具合が発生した際の原因と対処法について解説します。
パワステの異常サインとその原因
パワステから「ヒューン」と音がしたり、オイルが泡立っている場合、何らかの異常が発生している可能性があります。また、低速時にハンドルを切ると「ゴリゴリ」音がすることもあります。これらの症状が出る原因としては、いくつかのパーツに問題が発生していることが考えられます。
まず、音が発生する原因としては、パワステオイルが汚れていたり、オイルが不足していることが挙げられます。また、モーター音や異音は、ベアリングの摩耗やパワステポンプの不調が関係していることが多いです。オイルが泡立つ現象は、オイルの流れに問題がある場合やエアが混入している可能性があります。
パワステ修理の必要な部品と症状
パワステに異音が発生している場合、原因となる部品は主に以下の通りです。
- パワステポンプ:ポンプが故障すると、ハンドル操作時に異音が発生したり、ハンドルが重く感じられることがあります。モーター音やゴリゴリ音の原因となることが多いです。
- パワステオイル:オイルの劣化や不足が原因で、オイルが泡立ったり、適切に流れなくなります。オイルが不足すると、ポンプが過負荷になり異音が発生します。
- ベルトの摩耗:ベルトが摩耗していると、パワステポンプへの駆動力が不足し、音が発生することがあります。特にゴリゴリ音がする場合は、ベルトが原因であることが多いです。
これらの部品に不具合があると、パワステが正常に機能せず、車両の操作性に影響を及ぼします。
パワステオイルの点検と交換方法
パワステオイルの泡立ちや汚れは、パワステ不調の初期症状としてよく見られます。まず、オイルレベルを確認し、必要に応じてオイルを補充または交換しましょう。オイル交換を行う際は、指定のオイルを使用し、オイルフィルターも同時に点検することが推奨されます。
オイルの交換は比較的簡単に行える作業ですが、オイルが汚れている場合や泡立っている場合、オイルラインの清掃が必要になることがあります。また、オイルがエアを含んでいる場合は、エア抜き作業も行わなければなりません。
パワステの修理方法と費用
パワステポンプやベルトに問題がある場合、修理には専門的な知識と技術が必要です。パワステポンプの交換には、ポンプ本体の交換と、オイルラインの点検・交換が含まれることが多いです。交換後には、必ずオイルのエア抜き作業が必要です。
パワステの修理費用は、部品の交換内容や修理工場によって異なりますが、ポンプの交換やベルトの交換は、数万円以上の費用がかかることがあります。早期に問題を発見して修理することで、より大きな修理を避けることができます。
まとめ
パワステから異音が発生し、オイルが泡立っている場合は、パワステオイルの不足や汚れ、ポンプやベルトの不具合が考えられます。これらの問題を放置せず、早期に修理を行うことで、安全な運転が確保できます。自分で点検できる範囲は限られていますので、異常を感じた場合は、専門の整備士に相談し、適切な修理を受けることが重要です。
コメント