プリウスαの足回りをリフレッシュする際、TEINのEnduraProシリーズなどの高性能ショックアブソーバーを導入することで、走行性能の向上が期待されます。しかし、導入後に突き上げ感や乗り心地の硬さを感じるケースも報告されています。これらの症状の原因と対策について解説します。
TEIN EnduraProの特性と乗り心地
TEINのEnduraProシリーズは、純正形状を維持しつつ、減衰力調整機能やハイドロ・バンプ・ストッパー(H.B.S.)を搭載しており、乗り心地と操縦安定性の向上を図っています。特に高速走行時の安定感やコーナリング性能の向上が期待されます。
しかし、街乗りや低速走行時には、路面の凹凸を敏感に拾いやすく、突き上げ感を感じることがあります。これは、ショックアブソーバーの減衰力設定や、他のサスペンション部品との組み合わせによるものです。
突き上げ感の主な原因
突き上げ感の原因として、以下の要素が考えられます。
- スプリングの特性:純正スプリングとの組み合わせにより、ショックアブソーバーの性能が十分に発揮されない場合があります。
- ブッシュ類の劣化:アッパーマウントやロアアームのブッシュが劣化していると、振動が直接車体に伝わりやすくなります。
- タイヤの種類と空気圧:扁平率の低いタイヤや高めの空気圧設定は、路面からの衝撃を吸収しにくくします。
改善策と対処法
突き上げ感を軽減するための対策として、以下の方法が有効です。
- スプリングの見直し:ショックアブソーバーと相性の良いスプリングへの交換を検討します。
- ブッシュ類の交換:アッパーマウントやロアアームのブッシュを新品に交換することで、振動の伝達を抑制できます。
- タイヤの選定と空気圧調整:乗り心地重視のタイヤを選び、適正な空気圧に設定することで、突き上げ感を和らげることができます。
実例:足回りの総合的なリフレッシュ
あるプリウスαオーナーは、走行距離21万kmを超えた車両の足回りを総合的にリフレッシュしました。ショックアブソーバーの交換に加え、アッパーマウントやブッシュ類、スプリングの交換を行い、乗り心地の大幅な改善を実現しました。
また、ボディ補強パーツである「リジカラ」を装着することで、サブフレームとボディの一体感を高め、突き上げ感の軽減やハンドリングの向上にも成功しています。
まとめ
TEINのEnduraProシリーズを導入した際に感じる突き上げ感は、ショックアブソーバー単体の特性だけでなく、スプリングやブッシュ類、タイヤなどの他の要素との組み合わせによるものです。総合的な視点で足回りを見直し、適切な部品の選定と交換を行うことで、快適な乗り心地を実現できます。
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