普通自動二輪の卒検でスラロームがネックになっている方は少なくありません。YouTubeなどで情報収集していても「できない」と感じるのは珍しいことではなく、センスではなく“コツと練習法”がカギを握ります。本記事では、スラロームでパイロンを倒してしまう原因と、合格に近づくための具体的な練習ポイントを詳しく解説します。
スラロームが難しい理由とよくあるミス
スラロームが難しいと感じるのは、バイクの操作技術と身体の使い方を連動させる必要があるからです。以下のようなミスは多くの受験者が経験しています。
- バイクを倒し過ぎてパイロンに接触
- 速度が遅すぎてバランスを崩す
- クラッチやアクセル操作がぎこちない
特に初心者は、「スラローム=ゆっくり慎重に」と考えがちですが、実は一定の速度とリズムが重要になります。
合格のために意識すべき3つの基本操作
合格に必要な操作は大きく分けて次の3つです。
- アクセルワーク:一定の開け方を保ち、加速と減速のタイミングを明確にする
- リアブレーキの活用:細かなスピード調整はフロントではなくリアで
- 目線の移動:前方を“先読み”して視線を移動させる
これらを連動させることで、スムーズな走行ラインが描けるようになります。
パイロンに当たらないための「走行ラインの描き方」
スラロームで大切なのは、パイロンの横を「ギリギリで抜ける」のではなく、「自然なカーブで通り抜ける」感覚を持つことです。
例えば、最初のパイロンは深めに入り、2つ目以降は少し浅く通すことでリズムが出やすくなります。急な切り返しではなく、リズム感を持った走りがパイロン接触のリスクを下げてくれます。
クラッチとアクセル、リアブレーキの使い分け方
スラロームでは、アクセルとクラッチを同時に使ってエンジン回転数を維持することが重要です。スピードが出すぎたら、リアブレーキでコントロールしましょう。
「スロットルは回しているけど前に進みにくい」状態を意図的に作ると、バイクは安定し、コントロールもしやすくなります。
おすすめの練習法と再検定までにやるべきこと
スラロームは短時間で上達しづらい項目です。以下の練習を繰り返すことで感覚がつかめてきます。
- パイロンなしの“8の字走行”でバイクの倒し方を身につける
- アクセル+リアブレーキを意識した直線走行で速度感覚を養う
- 1回の練習ごとに動画撮影して“目線”と“ライン”を確認
教習所のインストラクターに「自分の癖」を聞き、練習メニューに反映させるのも効果的です。
まとめ:スラロームは“技術”で克服できる課題
スラロームで苦戦するのは、決してセンスの問題ではありません。目線・アクセル・ブレーキ・走行ラインの理解と反復練習によって、確実に上達します。
「パイロンに当たって不合格だったけど、他は完璧」と言われたなら、あと一歩です。自信を持って、次の検定で合格をつかみ取りましょう。
コメント