日産ノートE12のブロアモーター交換は比較的簡単な整備ですが、装着後に本体がガタつくというトラブルに遭遇することがあります。本記事では、ブロアモーターがガタつく原因や、他車種との構造の違い、正しい取付け方法を解説し、DIY整備でも失敗しないポイントをまとめています。
ブロアモーターの構造と固定方式
日産ノートE12のブロアモーターは、基本的に本体の差し込み+ボルト1本で固定する構造です。これは他のコンパクトカーにも多く採用されている一般的な方式です。
ただし、セレナなど一部の車種では、回転して爪をはめ込んでからボルトでロックする構造となっており、同じ日産車でも設計思想が異なります。ノートE12にはこの回転式ロックはありません。
ガタつく原因は取付けミスか部品不適合
モーターがガタガタする原因の多くは、次のいずれかです。
- 取り付け位置がズレている
- モーターの差し込みが甘い(奥まで入っていない)
- 社外品モーターが本体と微妙に合わない
- 固定用のゴムやパッキンが入っていない・劣化している
特に社外品を使用している場合、ボルト穴の位置やツメのサイズが微妙に違うことで隙間が生まれ、ガタつくことがあります。
正しい取付け手順と確認ポイント
以下の手順で装着状態を再確認することをおすすめします。
- 差し込み時に「カチッ」と音がするまで奥まで押し込む
- モーターのハウジング部分と本体が密着しているか確認
- ボルトをしっかり締め付ける(締め過ぎに注意)
- 必要に応じて防振用のスポンジやゴムパッドを挟む
取り外しの際にゴム製のスペーサーが付いていた場合は、忘れずに再使用または新しいものに交換しましょう。
社外品使用時の注意点
Amazonや楽天などで購入できる社外製のブロアモーターは価格が魅力ですが、取付け精度に差がある場合があります。
レビューなどを確認し、「取付けに加工が必要だった」「ガタつく」「音が大きい」などの評価が多い製品は避けるのが無難です。可能であれば、純正部品または信頼できるOEM品を選びましょう。
実例:ブロアモーター交換後のガタつきと対処法
あるユーザーは社外品モーターをノートE12に取り付けたところ、取付け後に大きくガタつき、走行中に振動音が出るトラブルに遭遇しました。
確認すると、差し込みが最後までできておらず、かつ、固定ボルトが斜めに締まっていたことが原因でした。再度取り外して位置を正しく合わせたところ、しっかり固定できたとのことです。
まとめ:E12ノートのブロアモーターは「位置決め」がカギ
日産ノートE12のブロアモーターはシンプルな構造ですが、正しく装着しないとガタつきの原因になります。回転式ロックはなく、差し込みとボルト止めのみの構造なので、差し込みの深さや部品の精度が重要です。
ガタつきが気になる場合は、一度取り外してから再確認し、必要なら防振材の追加や純正品への交換も検討してみてください。
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