CATERPILLAR 349Eのキャビン内が酷暑時に屋外よりも暑く感じる状態について、すでに複数の対策(コンプレッサー交換、断熱フィルム、清掃等)を行ったにも関わらず解決しないというご相談に対応する記事です。最新の点検項目や原因の切り分け、実際の改善策をE‑E‑A‑T視点で整理しました。
基本チェック:冷媒圧力・ベルト・電源の確認
まず、冷媒が正しく充填されているか、低圧・高圧を測定して確認しましょう。JustAnswerの類似機種では“低圧側が50psiでは冷媒不足や圧力異常の可能性”が指摘されています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
さらに、コンプレッサー駆動ベルトが緩んでいたりスリップしていると性能低下の原因になります。エンジン回転を上げて負荷を与えた際に冷気が出るかの確認も有効です :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
配線・リレー・ヒューズなど電源系の不具合確認
ACクラッチが作動しても冷却が続かない場合、コントローラやリレー、ヒューズ、配線の接触不良の可能性があります。CAT 325Cでも同様に、controller→compressorへの電源ライン不良が冷房不調の原因として報告されています :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
特にキャビン側コントローラーとコンプレッサークラッチまでの配線のピン接触やアース接続を点検してください。
コンデンサーとエバポレーター冷却面の通風状態
コンデンサー(屋外側)は清掃済とのことですが、ファンの動作や吸気/排気の流れが十分か常時チェックが必要です。風速不足だと冷媒が十分に凝縮せず効きが落ちます。
キャビン内部のエバポレーターに埃や汚れが溜まると、冷気が出にくくなります。フィルターやダクトに詰まりがないか再確認をしましょう :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
キャビン内部が熱くなる構造的原因と対策
ガラス張りキャビンは蓄熱性が高く、断熱フィルムでは限界がある場合があります。熱気がこもりやすいため、換気や換気ルートの見直し、キャビン自体へのエアロシールの追加なども検討に値します。
また、作業中はエンジンや油圧ユニットが高負荷となり発熱が大きく、真夏の直射日光下では屋外での方が体感的に涼しく感じることもあります。
エアコン性能改善のための応急策と長期対策
- 高効率な電子扇風機をキャビンに追加して空気循環を促進
- 断熱フィルムではなく、遮熱塗料やサンシールドを屋根カバーに施工
- 施工経験のある専門工と協力し、コントローラの温度補正や最大冷却設定のチューニングを依頼
- 可能なら現行機(効きが良い機体)と制御ユニットやコンプレッサー制御仕様を比較して差があるか調査する
実機改善事例から学ぶポイント
他の現行CAT機で冷房が効く理由は、制御系ソフトウェアの制限温度設定や冷媒過熱制御、ファン制御ロジックが異なる可能性が高いです。
ある現場では、冷媒圧力センサーの校正や制御ユニットのFirmware更新により冷房性能が改善した事例も報告されています。
まとめ:原因切り分けと専門調整の併用で改善を狙う
コンデンサー清掃・断熱・ガス点検などの基本対策を既に実施されているとのことですので、次のステップは圧力測定・電源系トラブルの点検・冷却空力確認です。
さらに、構造的な熱負荷や制御系仕様の違いを含めて、現行機との比較調査や制御ユニットの調整・改善を専門家とともに進めることで、冷房性能を大きく改善できる可能性が高まります。
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