車好きなら一度は「このエンジンが好き!」というこだわりを持ったことがあるのではないでしょうか。特に90年代から2000年代初頭にかけて生まれた日本のエンジンには、性能だけでなく官能的なサウンドやドライビングフィールで多くのファンを魅了するものが存在します。この記事では、RBエンジンやSRエンジンを中心に、愛され続けるエンジンの魅力を掘り下げてご紹介します。
RBエンジン:直6ターボが生み出すスムーズで重厚なフィール
日産が誇るRB系エンジンは、R32スカイラインGT-Rに搭載された「RB26DETT」で一躍有名になりました。直列6気筒ツインターボという構成は、当時の国産スポーツカーの中でも異彩を放ち、その後のカスタム文化にも多大な影響を与えました。
RBエンジン最大の魅力は、そのスムーズで重厚な吹け上がりと独特のエンジンサウンド。とくに4,000rpm以上で感じられる「吠えるような音」は今でも熱狂的なファンが多いです。ターボチューンにも耐える強靭なブロックも人気の理由の一つです。
SRエンジン:軽量&高レスポンスが生むフィーリング
SR20DETは、主にシルビアや180SXに搭載された4気筒ターボエンジンで、RBとは対照的に軽量コンパクトで高回転まで回る特性が特徴です。ターボラグが少なく、鋭いレスポンスが求められるドリフトシーンでも多くの支持を得てきました。
SRエンジンのもう一つの魅力は、カスタムパーツの豊富さとメンテナンス性の高さ。NA仕様のSR20DEも含め、ストリートからサーキットまで幅広いニーズに対応できる懐の深さがあります。
名機と呼ばれる他のエンジンたち
RBやSR以外にも「名機」と称されるエンジンは多数存在します。たとえば。
- 2JZ-GTE(トヨタ):スープラに搭載された直6ターボ。1000馬力チューンに耐える強さで有名。
- K20A(ホンダ):高回転まで吹け上がるNAエンジンの傑作。VTECサウンドが官能的。
- 13B-REW(マツダ):ロータリーエンジンの代表格。特異な構造からくるサウンドとパワーカーブが魅力。
これらのエンジンも、それぞれ独特のフィーリングや特性で愛され続けています。
エンジンサウンドの魅力にハマる理由
車好きがエンジンに惹かれる理由の多くは「音」にあります。高回転域で唸るような直6の音、VTECが切り替わった瞬間の刺激、ロータリーエンジンの甲高いサウンドなど、音にはスペック以上の感情的な訴求力があります。
そのため「RBやSRが好き」と答える人の多くは、スペックだけでなく走りの気持ちよさや音の余韻に魅了されているのです。
現代のエンジンにも注目を
最近では環境性能重視の傾向が強くなり、かつてのようなエンジンサウンドを楽しめる機会は少なくなっています。しかしトヨタのGRシリーズやホンダのType R、日産のZなど、スポーツマインドを引き継ぐ車は健在です。
また、サウンドをデジタルで演出する技術も進化しており、新旧エンジンの違いを比較するのも面白いポイントです。
まとめ:エンジンは車の心臓。音とフィールで選ぶ楽しみ
RBやSRのようなエンジンは、スペックだけでは語りきれない「魅力」を持っています。車を選ぶ際、エンジンから感じるフィーリングやサウンドにこだわってみると、より深く愛着の湧く一台と出会えるかもしれません。あなたの「好きなエンジン」はどれですか?
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