運転初心者にとって、右左折時や減速時の操作手順は悩みがちです。SNSなどで見かけた情報と実際の指導が食い違うこともあります。この記事では、ウィンカーとブレーキの正しい操作順やその理由、道路交通法との関係、周囲の車や歩行者への配慮などを、運転初心者にも分かりやすく解説します。
ウィンカーとブレーキ、基本的な優先順序
基本的には、ウィンカーが先、そのあとにブレーキというのが正解です。これは「進路変更や方向転換の意思を早めに周囲に伝える」ためのものです。
例えば右折する場合、ウィンカーを早めに点灯させることで、後続車や対向車、歩行者に「曲がる意思」が伝わり、ブレーキによる減速の理由も明確になります。
道路交通法が定める合図のタイミング
道路交通法第53条では、右左折や進路変更時の合図は「行為をするおおむね30メートル手前」で出すよう定められています。つまり、先に合図=ウィンカーを出すのが義務です。
この順序を守ることで、周囲の車両や歩行者に正しい情報を提供し、交通の円滑化と安全性向上につながります。
「ブレーキが先」と言う人の背景と意図
中には「ブレーキを先に踏んでからウィンカーを出すべき」と考えるベテランドライバーもいます。これは「ブレーキを早めに踏むことで後続車への減速サインを出す」という安全意識から来ている場合もあります。
ただし、この場合でもウィンカーを出すタイミングが遅れると、後続車は「なぜ減速しているのか」を把握できず、追突などのリスクが増します。したがって、意思表示(ウィンカー)→行動(ブレーキ)が基本です。
運転時の具体的な操作例
例えば、右折するために減速する場面では以下のように操作します。
- 1. 曲がる約30メートル手前でウィンカーを出す
- 2. その直後にブレーキで減速を開始する
- 3. ミラーで後続車を確認しつつ、右折動作へ移る
この手順によって、周囲に「これから右折するために減速しますよ」という情報が明確に伝わります。
親など同乗者との意見が食い違うときは?
経験豊富な親世代の意見も参考になりますが、交通法規や現在の教習指導内容と異なる場合もあります。現在の教習所では「ウィンカーが先」が基本と教えられていますので、そちらを優先して覚えるのが良いでしょう。
また、同乗者が不安になるほどブレーキの開始が遅い場合は、操作そのものが遅れている可能性もあるため、自分の運転を客観的に振り返ってみることも大切です。
まとめ:ウィンカー→ブレーキが安全の基本
運転時の基本操作では、ウィンカーを早めに出してからブレーキを踏むことで、周囲への情報提供と安全性の確保ができます。迷ったときは、警察庁の公式ガイドラインなどの信頼できる情報源を確認し、自信をもって操作を行いましょう。
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