偽パトカーや点灯中の回転灯の車両は違法?夜間に見かけた場合の対処と法律的な見解

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深夜の道端でパトカーのような車両を見かけた経験はありませんか?人は乗っておらず、赤色灯(パトランプ)だけが点灯している状態。これが本物なのか、それとも偽装された車両なのか、不安になる方も多いはずです。本記事では、こうした状況における法律的な判断や、実際に注意すべき点を解説します。

そもそも「偽パトカー」とは?

「偽パトカー」とは、外観がパトカーに酷似しており、警察車両と誤認されやすい車のことを指します。外装に白黒の塗装を施したり、ルーフ上に赤色灯のような装飾を付けたりすることで、本物と区別がつきにくくなります。

また、車内に制服風の衣装や警察グッズを設置している場合もあります。これらは、悪質な場合には法律違反となることがあります。

赤色灯の設置・点灯は道路交通法違反になるのか

道路運送車両法 第75条の10では、「自家用車に赤色灯などの警察車両装備を取り付けることは禁止」されています。特に、赤色灯の点灯は緊急車両に限られた行為であり、一般人が点灯したまま放置すると法律違反に問われる可能性があります。

実際に過去には、パトカー風の車両に赤色灯を取り付け、点灯させたとして検挙された事例もあります。

点灯中のパトランプ車を見かけたときの対応

夜間に赤色灯が点いた車両を見つけたら、次の対応が推奨されます。

  • 近づかず、遠巻きに様子を見る
  • 不審であれば、最寄りの警察署に通報する
  • ナンバーや車種を控えておく(可能であれば写真も)

警察は、違法な装備や点灯に関する通報を受けると、該当車両を調査・確認します。

実際の摘発例と注意喚起

過去には、愛知県や大阪府で自作パトカー風の車両が摘発された例があります。警察になりすましたつもりはなくても、「紛らわしい装備」自体が処罰対象となることがあります。

また、ドライブレコーダーの映像をもとに検挙されたケースもあるため、違法行為は見逃されにくくなっています。

許可を得た警備車両のケースも

一方で、イベント時や交通整理などに使用される「許可を得た民間警備会社の車両」では、赤色灯が設置されていても合法な場合があります。ただし、これも使用時間や場所、点灯条件が厳格に定められており、任意に点灯させることはできません。

見た目が似ていても、使用目的によって合法か違法かが分かれるため、通報時には状況を正確に伝えることが重要です。

まとめ:偽パトカーの疑いは早めに通報を

夜間に人の乗っていない車両で赤色灯だけが点灯しているような場合、違法の可能性があります。特に一般車両が赤色灯を装備・点灯することは、法律で禁じられているため注意が必要です。

少しでも不審に思ったら、警察への通報を躊躇しないことが安全につながります。違法車両の存在を未然に防ぐことは、私たちの地域の安心にもつながるのです。

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