新車で購入した90系VOXYの燃費が想定よりも悪く、不安に感じる方は意外と多いものです。特に、ガソリンモデルS-Zを選んだユーザーの中には、カタログ燃費との差に驚く人もいます。この記事では、新車1ヶ月で燃費が5.0km/L前後しか出ないときの考えられる原因と、改善方法について詳しく解説します。
カタログ燃費と実燃費はなぜ違う?
カタログに記載されている燃費(WLTCモード)は、一定の試験条件下での数値です。実際の使用環境では、信号・渋滞・短距離走行・荷物の重さ・エアコン使用など、さまざまな要因が影響します。
例えばWLTCモード15.0km/Lの車でも、日常の走行環境では10km/Lを切ることは珍しくありません。これは特に都市部での短距離走行がメインの場合に顕著です。
近距離運転中心だと燃費は大きく下がる
子どもの送迎や職場まで10分圏内といった“超短距離運転”が続くと、エンジンが温まりきる前に停止を繰り返すため、燃費が著しく悪化します。
実際に「毎日10〜15分の移動しかしない」という使い方をしている方の中には、平均燃費が5〜6km/L程度というケースもあります。これは車の故障ではなく、走行スタイルに起因する自然な結果です。
新車1ヶ月目の燃費は安定しない?
納車から1ヶ月程度では、エンジンやタイヤが“慣らし期間”にある状態です。この期間中は部品の摩擦抵抗が多く、燃費が不安定になりやすい傾向があります。
また、最近の車は学習型のECUを搭載しており、ドライバーの運転スタイルに合わせて燃調を調整していくため、最初の数百kmは参考値と考えた方がよいでしょう。
燃費を改善するためのポイント
- できるだけまとめて用事を済ませる:エンジンが温まった状態を維持して走ると燃費が改善。
- アイドリングストップを意識する:長時間のアイドリングは燃費悪化の要因に。
- エアコンの設定温度を控えめに:特に冷房は燃費への影響が大きい。
- 急発進・急加速を避ける:ふんわりアクセルを意識するだけでも効果大。
これらを意識することで、平均燃費が1〜2km/L改善する例もあります。
ディーラーに相談すべきタイミング
1ヶ月点検で異常がなかった場合でも、不安があればディーラーに相談するのは有効です。特に燃料センサーやインジェクターの不具合、タイヤ空気圧の問題などがあれば、専門的なチェックが必要です。
また、燃費に関するログを取っているドライブレコーダーやOBD2機器を活用すれば、より具体的なデータに基づいて相談できます。
まとめ:VOXYの燃費は使い方次第で大きく変わる
新車で購入した90系VOXYの燃費が想定よりも悪く感じるのは、多くの場合「使い方」と「走行環境」によるものであり、車自体に欠陥があるわけではありません。
短距離中心・アイドリング多め・新車の慣らし期間といった要素が重なれば、燃費が5.0km/L程度になることも十分にありえます。あせらず、運転のスタイルを少し工夫して様子を見ることが、快適なカーライフの第一歩です。
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