高級ミニバンの代表格・アルファード。憧れる人も多い一方で、「残クレでアルファードに乗るのはダサい」「無理して買ってるだけ」など、SNSなどで批判的な声も見受けられます。年収600万円前後でも残クレなら可能という一方で、実際の生活や将来を考えると判断に迷う人も多いでしょう。この記事では、残クレを活用してアルファードに乗ることの是非や、年収別の現実的なクルマ選びについて考察していきます。
そもそも残クレとは?仕組みとメリット・デメリット
残価設定ローン(通称:残クレ)は、3〜5年後の下取り額をあらかじめ設定し、その金額を除いた部分をローンで支払う仕組みです。毎月の支払額が通常のローンより抑えられるのが最大のメリットです。
一方で、走行距離制限や車両の状態によっては返却時に追加費用が発生するほか、完済後に車を自分のものにするには残価の一括支払いが必要となるため、資金計画が甘いと負担が大きくなります。
年収600万円で残クレアルファードは現実的?
仮に月7万円の支払いでアルファードに乗るとすれば、年間で約84万円。ボーナス併用を前提にしても可処分所得の中でそれなりの比率を占めます。
年収600万円の場合、手取りは約480万円前後。月々の支出で車に7万円を充てるのは、家族構成や住宅ローンの有無にもよりますが、やや無理をしているケースも少なくありません。とはいえ、「価値観による」とも言えます。
例えば、独身や共働き世帯であれば十分可能ですし、「好きなクルマに乗ることが人生のモチベーション」という人にとっては、支出の優先順位が高くなるのも自然なことです。
ネット上で残クレが叩かれる理由とは
「残クレで高級車は見栄っ張り」「身の丈に合ってない」など、ネット上では否定的な意見も多く見られます。その背景には、クルマに対する価値観の違いや、経済的余裕の見せ合い的な空気感も影響しています。
また、「金融リテラシーが低い」という批判もあります。残クレは確かにお得な買い方ではありませんが、「乗りたい車に乗れる」「3〜5年で乗り換える派には合理的」という側面もあるため、単なる批判は一面的です。
つまり、SNSでの叩きは必ずしも合理性に基づいていないことが多く、匿名性ゆえのマウンティングも一因と言えるでしょう。
一括購入の軽と残クレ高級車、どちらが「いい人生」なのか?
年収450万円で軽自動車を一括購入する人と、年収700万円で残クレアルファードに乗る人。どちらが「良い人生」かは、実は単純な比較では語れません。
重要なのは、どちらも自分のライフスタイルに合った選択をしているかどうか。車に価値を見出す人もいれば、旅行や趣味にお金をかけたい人もいます。さらに、住宅のローン状況や家族構成、貯蓄目標によっても最適解は異なります。
「他人と比較する人生」ではなく「自分にとって納得できる選択」が、結果的に「良い人生」につながるのではないでしょうか。
実例で見る:残クレアルファードに乗る人たちの声
実際に残クレでアルファードに乗っている方の声をいくつか紹介します。
- 「子供が3人いて遠出の移動が多いから、どうしても広い車が必要だった」
- 「毎回3〜5年で新車に乗り換えているから、残クレの方が合理的だった」
- 「支払いは楽ではないが、仕事のモチベーションになっている」
このように、合理性・必要性・満足感など、様々な理由で選択されていることがわかります。
まとめ|「何にお金を使いたいか」が正解を決める
残クレでアルファードに乗ることは、決して恥ずかしい選択でも無謀な買い方でもありません。むしろ、自分の収入やライフスタイル、価値観に合ったお金の使い方をすることが大切です。
周囲の声やネットの評価に左右されすぎず、「自分にとっての正解」を見つける姿勢が、健全な家計と満足感のある人生につながっていくのではないでしょうか。
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