車の買い替えを検討している際に「今のローンが残っている状態で次のローン審査を申し込んで良いのか?」という疑問を抱く方は多いでしょう。特に、金融機関からの借入額に影響するのか気になるポイントです。この記事では、既存ローンの完済が新規借入にどう影響するのかを中心に、車のローン審査における基礎知識を丁寧に解説します。
車のローン審査において確認される基本項目
ローン審査では、主に以下の情報が審査対象になります:
- 年収
- 勤続年数や雇用形態
- 現在の借入状況
- クレジットヒストリー(信用情報)
これらに加え、すでに返済中のローンがある場合は、月々の支払額や残債も加味され、「返済能力があるかどうか」が厳しく判断されます。
そのため、既存の自動車ローンが残っていると、新たなローンの借入可能額に制限がかかることが多いのです。
今あるローンを完済してから申し込むべき?
結論から言えば、既存ローンを完済した後に新しいローン審査を申し込んだ方が有利になることが一般的です。理由は以下の通りです:
- 信用情報に完済実績が記録される(金融機関の信用度が上がる)
- 返済負担率が下がる
- 借入可能額が増える可能性がある
特にアプラスなどのローン会社の返済状況は、全国の信用情報機関(CICなど)に登録されており、銀行やディーラーローンの審査でも確認されます。
他社からの借入がある場合の影響
他社からの借入(例:クレジットカードのリボ払い、キャッシング、消費者金融のローンなど)がある場合、それも審査に影響します。特に、自動車ローンのような高額商品は、総量規制(借入総額が年収の1/3を超えない)というルールの対象ではないものの、借入件数が多ければ審査が不利になる傾向にあります。
そのため、他のローンの残高や月々の支払額が多いと、たとえ年収が高くても審査で落ちる可能性があります。
借入可能額の目安はどうやって分かる?
銀行やディーラーローンのサイトでは、簡易的な「借入可能額シミュレーター」が提供されていることが多く、年収や職業、家族構成、他社借入の有無などを入力することで目安が分かります。
ただし、あくまで参考値ですので、正確な限度額を知りたい場合は、実際に仮審査を申し込むのが確実です。みずほ銀行の自動車ローンなどはオンライン仮審査にも対応しています。
ローン完済直後に申し込む場合の注意点
ローンを完済してすぐに申し込む際、信用情報への「完済」の反映が1~2週間程度かかる場合があります。そのため、完済証明書を手元に用意しておくか、タイミングを少しずらして申し込むと審査がスムーズです。
また、完済の事実を金融機関に申し出ておくことで、書面での証明や口頭説明によって対応してくれることもあります。
まとめ:完済後の申し込みが審査には有利
自動車ローンの新規申し込みを検討する際、現在のローンが残っていると審査にはマイナスに働くことが多く、可能であれば完済後に申し込むのがベストです。
完済実績が信用情報に反映されれば、信用度もアップし、借入可能額にも良い影響が期待できます。将来の買い替えを見据えたうえで、賢くローンを組んでいきましょう。
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