50系プリウスのカスタムは、エクステリアの印象をガラリと変える手法として人気があります。中でも、52プリウスPHVの精悍なフロントマスクに憧れ、ヘッドライトやバンパーの移植を検討するオーナーも少なくありません。この記事では、移植の現実的な可否や加工の要否、注意点などを解説します。
50プリウスと52PHVのフロント構造の違い
外見は似ていても、50プリウス(通常モデル)と52プリウスPHVでは、フロント周りの構造が異なる部分が複数あります。
- ヘッドライトの形状:PHVは独特な縦長デザインで、配線・ステーも異なる
- バンパーの形状:デザインだけでなく取り付け部の位置も微妙に違う
- フェンダーやボンネットとの接合:隙間や高さが合わない場合がある
見た目以上に違いがあり、単なる「ぽんづけ(ポン付け)」では取り付けられないケースが多く、ある程度の加工が必要になることが一般的です。
移植するために必要なパーツと加工の一例
52PHVのヘッドライトとバンパーを50プリウスに装着する場合、以下のような部品や加工が必要になる可能性があります。
- 52PHV用バンパー
- ヘッドライト左右
- バンパー取付用ステー類(加工・延長が必要)
- ヘッドライトのハーネス・コネクター変更
- バンパー内のサポート類も交換対象
たとえば、配線加工が必要な場合、点灯方式や信号の違いにより正常に動作しないこともあるため、専門ショップに相談した方が安全です。
実際のカスタム事例と費用目安
実際に52PHVフェイスに変更した事例では、以下のような費用感が報告されています。
項目 | 費用(概算) |
---|---|
ヘッドライト(中古) | 6~10万円 |
バンパー | 2~5万円 |
ステー・その他部品 | 1~3万円 |
工賃(ショップによる) | 5~10万円 |
合計すると約15~25万円が目安になります。ただし、自分で作業できる方であれば、費用を大きく抑えることも可能です。
注意点と事前確認のポイント
カスタム前に以下の点を必ず確認しましょう。
- ヘッドライトが適合する年式か
- カプラー形状と配線の互換性
- バンパー取り付け部のステー位置
- 車検対応かどうか(LED・ウインカーなど)
特に、ライト類の光軸や明るさは車検に関わるため、移植後に調整・検査が必要になる場合があります。
まとめ:加工前提なら移植は可能だが慎重に
50プリウスに52PHVのヘッドライト・バンパーを移植することは、物理的には可能ですが、「ぽんづけ」は難しく、ある程度の加工・調整が前提となります。
仕上がりの美しさや安全性を重視するなら、カスタム専門店での施工をおすすめします。自分で挑戦したい方も、失敗のリスクや費用対効果をよく考えてから取り組みましょう。
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