トヨタ純正ナビが「緊急車両接近」を知らせる仕組みとは?ITS Connectによる通信技術をわかりやすく解説

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トヨタの純正ナビが「緊急車両が接近しています」と音声でアナウンスしてくれるのは、カメラやレーダーではなく、車車間・路車間通信を用いたITS Connect(緊急車両存在通知)という技術によるものです。

ITS Connectとは? 基本仕組みの概要

ITS Connectは、車両間・道路との無線通信(760MHz帯)で交通状況や信号情報、緊急車両の接近をリアルタイムに検知し、カーナビなど車内に通知します:contentReference[oaicite:0]{index=0}。

例えば救急車がITS 対応車両としてサイレンを鳴らして走行すると、その電波を近隣のトヨタ車が受信し、音声とモニター表示で知らせる仕組みです:contentReference[oaicite:1]{index=1}。

カメラやレーダーで検知しているわけではない?

確かに近年の安全支援はレーダーやカメラが中心ですが、ITS Connectの緊急車両通知機能はあくまで通信技術です。センサーでは視界外の緊急車両も検知可能です:contentReference[oaicite:2]{index=2}。

通信により得られるのは「接近する緊急車両の方向・距離」などで、従来のサイレンだけでは察知しにくかった状況でも早めに気づくことができます:contentReference[oaicite:3]{index=3}。

どの緊急車両が対応しているの?

対応するのはITS Connectが搭載された緊急車両です。救急車や消防車など、対応車両は年々増加しています。2023年までに日本国内の救急車の2割以上に普及した例も報告されています:contentReference[oaicite:4]{index=4}。

ただし、すべての緊急車両ではなく、通信装置を装備したもののみ通知対象となります。

実際にどう表示される?運転中の体験イメージ

警告を受けると、ナビの画面やマルチインフォメーションディスプレイに「緊急車両あり」「距離・方向」などが表示され、同時に音声アラートが流れます。

実際に都内で試乗したユーザーからは「1日2〜3回アラートが出た」「サイレンがまだ見えていない段階で先に気づけた」といった声が報告されています:contentReference[oaicite:5]{index=5}。

どんな車に搭載されている?オプション設定など

一部のトヨタ&レクサス車には、ITS Connect関連機能として「緊急車両存在通知」がオプション設定されています(例:ミライ、ハリアー、プリウス、アルファード、ノア・ヴォクシー、クラウンなど):contentReference[oaicite:6]{index=6}。

ディーラーオプションや購入時に装備選択が可能なモデルがあり、後付けは基本的に不可です。

まとめ:純正ナビの警告は通信に基づくもの

・「緊急車両が接近しています」の音声は、ITS Connectという通信技術が基になっています。

・カメラ/レーダーではなく「無線通信によってサイレンを鳴らしている緊急車両からの信号」を受信している仕組みです。

・すべての緊急車両が対応しているわけではなく、通信機器を搭載した車両が対象。

・該当機能は対応車種にオプション設定可能で、運転の安全性向上に役立つ先進装備と言えます。

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