車のカスタムにおいて、タイヤサイズの変更は定番のひとつです。しかし、純正サイズから大幅に異なるタイヤを履く場合、単純に見た目だけでは判断できないポイントも多く存在します。この記事では、タイヤサイズ変更時の基本的な考え方や注意点について、具体例を交えて解説します。
タイヤサイズの見方を理解しよう
まずはタイヤサイズの意味を正しく理解しておきましょう。例として「165/65R15」は以下のような意味になります。
- 165:タイヤの幅(mm)
- 65:扁平率(タイヤの高さ÷幅×100)
- R15:リム径(ホイールの直径)15インチ
この構成を理解しておくことで、他のサイズとの比較やフィッティングを考える際に非常に役立ちます。
外径が近いサイズであれば変更は可能
タイヤサイズを変更する際は、外径(タイヤ全体の高さ)を基準にするのが基本です。たとえば、165/65R15の外径は約609mmですが、195/65R16では約660mmと5cm近く大きくなります。
これだけ違いがあると、フェンダーに干渉したり、メーター誤差が大きくなったりする可能性があります。よって、外径差が±3%以内に収まるサイズが「互換性がある」とされ、安全性や車検の観点でも問題になりにくいです。
195/45R17の装着事例はあるが注意が必要
動画やカスタム事例で見かける195/45R17のタイヤは、確かに外径が622mm程度と、純正よりも大きくなりすぎないサイズです。見た目にはフェンダーに収まっていても、オフセットやキャンバー調整などのセッティングが必要なケースも多いため、参考にする際は注意が必要です。
ショップで確認した上で装着された車両と、個人でそのまま装着するのでは状況が異なることを理解しましょう。
195/65R16は装着できるか?
このサイズは、純正の165/65R15に比べて外径が大きく、車種によってはフェンダーやサスペンションへの干渉が起きる可能性が高いです。特に軽自動車やコンパクトカーでは、スペースの余裕が少ないため注意が必要です。
仮に装着できたとしても、ハンドルの切れ角が制限されたり、加速性能・燃費が悪化したりといった実用面のデメリットが発生する可能性があります。
適合サイズを確認するには?
適合サイズを調べるには、以下の方法が有効です。
- 車両の取扱説明書やメーカーサイトで確認
- カー用品店やタイヤ専門店に相談
- タイヤサイズ比較サイトで外径差を計算
特にホイールとの組み合わせによる「インセット」や「リム幅」も大きく影響しますので、自己判断せずプロのアドバイスを受けるのが安全です。
まとめ
タイヤサイズの変更は見た目のカスタムだけでなく、走行性能や安全性にも大きな影響を与える要素です。195/45R17のようなカスタム例は確かに存在しますが、車種によって装着可能かどうかは異なります。195/65R16は外径が大きくなるため、基本的には慎重な判断が必要です。変更を検討する際は、外径差・干渉の有無・走行性能への影響をよく理解したうえで、専門店に相談することをおすすめします。
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