10年落ち前後のホンダ車に搭載されているインターナビにはHDMI入力が装備されていることがあります。しかし、スマートフォンを接続しても「画面が半分しか表示されない」「片方が真っ暗になる」といった症状が報告されています。この記事ではその原因と解決策を詳しく解説します。
インターナビのHDMI入力と仕様の限界
インターナビのHDMI入力は、当時のAV機器やスマートフォンに対応する仕様で設計されており、現行のスマホと完全な互換性があるとは限りません。特に映像の解像度やアスペクト比、信号のフレームレートが合わない場合、画面の一部しか表示されないことがあります。
10年前のナビが対応している映像信号は720pや480pに制限されていることも多く、最新スマートフォンのフルHD(1080p)や4K映像は正常に表示できないことが原因です。
スマートフォンとHDMI接続の注意点
スマートフォンとナビを直接HDMIで接続するには、対応した変換アダプターや信号変換機器が必要です。Androidの場合、全てのUSB-C端末がHDMI出力に対応しているわけではないため、注意が必要です。
たとえば、「DisplayPort Alternate Mode」非対応のAndroid端末では、HDMI出力ができません。また、映像信号を調整しないと古い機器側で正しく認識されないことがあります。
実際に報告されている症例と対応例
ユーザーの中には、「画面の半分が黒くなる」「スマホの映像は映るがアスペクト比が崩れる」という症状を報告している人がいます。これらは主に次のような対策で改善が見られます。
- 中継にダウンスケーラーを使い、解像度を720pに調整
- USB-C to HDMIではなく、MiracastやChromecastなど無線ミラーリング機器を利用
- HDMI信号の互換性が高い旧型スマホに変更する
特に中華製のアダプタには互換性の低いものが多いため、信頼性の高いメーカー製を選ぶのが重要です。
おすすめのHDMI接続方法
どうしてもスマートフォンの画面をインターナビに映したい場合は、次のような接続方法を検討してください。
- Androidスマホ → USB-C to HDMI変換アダプター(DisplayPort Alt Mode対応)→ HDMIダウンスケーラー → インターナビ
- HDMIワイヤレスミラーリングアダプター(例:AnyCast、EZCast)を使用し、無線で接続
これにより、映像信号が調整され、インターナビ側でも画面全体が正常に表示されるようになります。
別の方法:スマホ画面表示ではなく音楽やナビアプリ活用
スマホ画面を映すのではなく、BluetoothやAUX接続で音楽を流したり、スマホ単体でナビを使うという方法もあります。特に、古いナビの地図情報は更新されていないことが多いため、スマホナビの方が実用性が高いケースも少なくありません。
また、スマホホルダーを活用して視界に入る位置にスマートフォンを設置すれば、画面ミラーリングの必要もなくなるでしょう。
まとめ|10年落ちのインターナビには仕様限界がある
ホンダの10年落ち前後のインターナビでは、最新スマホのHDMI出力との互換性に限界があるため、画面が一部しか映らないといった問題が発生します。解決策としては、映像信号を調整する機器の導入や無線ミラーリング、あるいはスマホ単体での運用に切り替えることが有効です。少し手間はかかりますが、対応機器を使えば快適な車内エンタメ環境を整えることも可能です。
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